入野古墳（静岡県浜松市）

入野古墳は、こんもりした墳丘の曲線が主役で、周囲の田園や街並みとの“時代差”を一枚に封じ込められるスポット。外周の小径を対角線に置き、ローアングルで草の稜線を空へ抜くと奥行きが伸びます。夕方の斜光は起伏を立体化し、雨上がりは土が黒く締まって苔が艶やか。薄曇りは白飛びしにくくおすすめ。広角で全景、85〜135mmで稜線の一部や石標を切り取れば抽象的にも強い。早朝は影が柔らかく、人物を小さく入れるとスケールも明快。夕焼けシルエットやモノクロも相性良し。春の若草、秋のススキ、冬の澄んだ空気で撮り比べたい。