宇津山古戦場

浜名湖に突き出す半島状の宇津山は、今川勢と徳川勢がぶつかった古戦場とされ、尾根道の起伏と湖の眺めが“戦場の地形”を感じさせます。近くの宇津山城跡と合わせて歩くと、国境の押さえだった理由が腑に落ちる。春は湿った緑が柔らかく、夏は強い光で影が深まり、秋冬は空気が澄んで湖面のコントラストが増す。広角で坂道と木立の導線を作り、抜けた瞬間に湖の青を入れるとドラマが出る。朝の靄はシルエットが強く、望遠で波紋や遠景の島影を切ると渋い。NDで夕景の湖を滑らかにすると静かな迫力に。石碑は寄りで押さえ、人物を一点入れるとスケール感が伝わります。