水殿瓦窯跡

水殿瓦窯跡は、古代の瓦づくりを支えた“焼きの現場”の名残をたどれる史跡。土の盛りや窯の輪郭は斜光で立体感が出るので、朝夕の低い光が撮り頃。春は若草が背景を整え、秋は枯れ色で土の起伏が読みやすい。広角で遺構の配置と空の余白を押さえ、標準〜中望遠で焼けた土色、瓦片の欠け、砂粒の質感を寄って拾うと説得力が増す。雨上がりは土が黒く締まり階調が豊かで、マクロで水滴や灰の粒を狙うのも楽しい。反射が強い日はPLでテカりを抑えると質感が整い、スケールを一点入れれば資料性も確保できる。モノクロでも“地層の線”が冴える。