沼津兵学校址

沼津兵学校址は、明治初期の“近代教育の熱”を今に伝える碑と周辺の街並みが主役。石碑の刻字や台座の欠けは中望遠で端正に、広角では道の直線や電車・車の流れを薄く入れて“歴史が日常に混ざる”構図が効きます。曇天は石の階調が出やすく、雨上がりは濡れた路面の反射で光が増えて撮りやすい。夕方の青い時間に街灯の暖色を添えると、静かなドラマが生まれます。モノクロで線と面に寄せても強いスポットです。春は新緑が碑の硬さを和らげ、秋は落ち葉が前景になって時間の厚みが出ます。まず全景を24〜35mmで記録し、最後に70mm以上で刻字だけを切り取ると編集しやすい。露出は白飛びしやすい石面のハイライト優先が安全。