子飼の渡し跡

子飼の渡し跡は、川の流れと土手のラインが“渡しの記憶”を語る水辺の史跡。朝の靄や夕焼けで空が染まる時間帯は、広角で水面と空を大きく入れるだけで画になります。NDがあれば長秒で流れを滑らかにし、石標や船着き場の名残をシャープに残すと主題が明確。望遠で対岸の樹影や水面の反射を圧縮すれば、静けさが増します。冬の澄んだ空気は遠景が抜け、春は芽吹きが柔らかい背景に。水鳥や釣り人を小さく点景に入れると生活の気配が加わり、ブルーアワーは水面が青く沈んで落ち着いた一枚になります。広角は水平線を厳密に、望遠は水面のハイライトを抑えると締まります。