神庭洞窟

神庭洞窟は、岩の庇がつくる暗部と外の光が強いコントラストを生む“天然のスタジオ”。広角で洞口の曲線を額縁にして奥へ視線を抜き、標準で入口付近の明暗差を丁寧に捉えると立体感が出る。寄りでは岩肌の層や滴跡、苔の粒立ちをマクロで拾えば、音のない湿度まで写る。曇天や雨上がりは反射が抑えられて質感が出やすく、夏はひんやりした空気、冬は乾いた岩色で表情が変わる。三脚が使えるなら低速で暗部を粘り、人物を小さく入れてスケール感を。足元は滑りやすいので無理をせず、立入ルールを守って撮りたい。新緑や紅葉が入口を彩る時期も狙い目。