独鈷の湯

修善寺温泉の象徴的な露天風呂で、桂川の流れ・石組み・湯けむりが小さなフレームに凝縮された被写体。橋の上から俯瞰すると赤い欄干や周囲の竹林がアクセントになり、標準域で“温泉街の記憶”が撮れます。雨の日は石が濡れて色が深まり、湯気が立ちやすく雰囲気が濃い。夜は行灯の光が水面に映り、スローで流れを滑らかにすると情緒が増します。望遠で湯けむりだけを抜くと抽象的な画にもなり、人物を小さく入れれば旅の物語が一気に立ち上がります。季節は紅葉や新緑が特に相性抜群です。雨傘越しのスナップも似合い、湯の音を感じながら手持ちで気軽に撮れます。