嶺公園の水芭蕉

嶺公園の湿地に春一番で現れる水芭蕉は、白い仏炎苞が点々と立ち上がり、周囲の枯れ草や残雪との対比が美しい被写体。午前中は花が瑞々しく、朝靄の日は背景が溶けて主役が際立ちます。広角で木道や小川をリードラインにして奥行きを作り、望遠で一株を抜けば清潔感のある画に。マクロで花芯や水滴、葉の質感を拾うと図鑑的にも強い。風が止んだ瞬間の水面反射を狙い、露出は白飛びしないよう少し抑えるのがコツです。終盤は葉が大きく伸びて緑の量感が増すので、白から緑へ移ろう姿を同じ構図で追うのもおすすめ。湿地はデリケートなので木道から外れず、三脚は通行の邪魔にならない位置で。