香嵐渓のカタクリ群生地

香嵐渓のカタクリ群生地は、飯盛山の北西斜面に広がる早春の花畑で、薄紫のカタクリが落葉の茶色い絨毯からふわりと立ち上がります。見頃は3月中旬〜下旬が中心で、暖かい晴れた昼には花が大きく開き、天気の悪い日や夕方以降は閉じるため“時間を選ぶ花”。木漏れ日が当たる場所を探し、ローアングルで花越しに斜面の連なりを入れると奥行きが出ます。マクロなら花弁の反りと斑紋、背景のボケに春色を混ぜて。キクザキイチゲが同時期に咲くこともあり、色の差し色に。踏み荒らし防止の遊歩道から望遠で抜けば、群生の密度と森の静けさを両立できます。