瑞泉寺のウメ

瑞泉寺のウメは、鎌倉の谷戸に抱かれた古刹の庭を早春に彩る存在で、山肌の緑と岩肌、苔むした石段を背景に紅白の梅が点在する情緒あるロケーションです。谷戸奥の本堂へ続く石段の途中から振り返れば、梅越しに山門や庭園を俯瞰でき、広角で奥行きのある構図が組めます。曇天の日はしっとりとした色合いになり、和の被写体と相性抜群。マクロで苔と落ちた花びらを拾えば、鎌倉らしい侘び寂びの空気感まで写し込めます。観光の混雑を避けて朝一番に入れば、静かな時間の中で構図探しに集中できます。梅の匂いと谷戸の静けさを感じながら、ゆっくりシャッターを切りたい場所です。