上山高原のススキ草原

兵庫県新温泉町の上山高原は、標高1000m前後の火山性高原にブナ林と広大なススキ草原が広がる「未来に残したい草原の里100選」の地で、秋には斜面一面が黄金色の波に変わります。尾根沿いの遊歩道から見下ろすと、風に揺れる穂が帯状の模様を描き、広角で空を大きく入れれば雄大な高原のスケール感が表現できます。夕方には日本海方向に沈む夕日が穂先を逆光で照らし、シルエットの牛やハイカーを添えるだけでドラマチックな一枚に。春の新芽や冬の霧氷など、季節ごとに表情が変わるので通い撮りにも最適です。草原とブナ林の境界線を対比的にフレーミングすると、この高原ならではの生態系の豊かさも感じさせられます。