伊豆山神社のなぎの木

静岡県熱海市の伊豆山神社のなぎの木は、源頼朝と北条政子ゆかりの御神木として知られ、境内の石段脇に常緑の枝葉をこんもりと茂らせています。葉脈が縦方向にだけ通るナギの葉はちぎれにくいことから「縁が切れない」とされ、恋愛成就や夫婦円満のお守りとしても人気です。広角で社殿とともに全景を撮るのはもちろん、逆光で葉を透かせば、光を受けた葉脈が繊細な模様として浮かび上がります。絵馬やお守りと一緒にフレーミングすれば、物語性のあるスナップに仕上がります。雨上がりには水滴をまとった葉に寄り、背景に朱色の鳥居や参道の石畳をぼかして入れると、しっとりとした温泉街の社らしい雰囲気も表現できます。