権現堂堤の曼珠沙華

埼玉県幸手市の権現堂堤は、春の桜並木で有名な土手一帯に、秋になると約300万株もの曼珠沙華が咲き広がる圧巻の撮影スポットです。ソメイヨシノの並木の足元から堤防の斜面まで真紅の花がびっしりと埋め尽くし、見頃にはまさに「赤い絨毯」が出現。堤の上の遊歩道からは、桜の幹越しに波打つ曼珠沙華の群生と中川を見下ろす構図が決まり、早朝の斜光や薄霧が出る日には幻想的な雰囲気に包まれます。花の隙間に伸びる小道や、歩く人のシルエットを小さく添えると、スケール感と賑わいが伝わる一枚になります。春には同じ堤が一面の桜色に変わるため、季節を変えて訪れ、赤とピンクの対比で一年の移ろいを表現する撮影も楽しめます。