札所八番　西善寺のコミネカエデ

札所八番　西善寺のコミネカエデは、山門をくぐった正面、本堂前庭に立つ樹齢約600年の大木で、幹囲2.9m・樹高約9mの枝ぶりが空を覆うように広がります。新緑の淡いグリーンから11月中旬頃にピークを迎える濃い紅葉までグラデーション豊かな色変化が魅力で、低い位置から根元の苔むした石や灯籠を前景に入れると奥行きのある一枚に。広角で樹冠全体を、望遠で枝の重なりだけを抽象的に切り取れば、一本のカエデとは思えないスケール感を表現できます。