雨飾山

妙高戸隠連山国立公園の南端にそびえる雨飾山は、双耳峰の優美なシルエットとブナ原生林が織りなす四季の彩りで人気の百名山。早秋には荒菅沢のV字谷越しに望む錦秋の稜線が絵画のように映え、登頂後は1963mの山頂から北アルプスと日本海を一望する大パノラマが広がる。新緑期には雪渓と芽吹きのコントラスト、初夏には可憐な高山植物、晩秋には霧氷が彩りを添え、朝焼けに染まる「女神の横顔」と呼ばれる稜線は絶好の被写体。登山口の雨飾温泉は下山後の星空撮影と湯治にも最適だ。山頂標柱と奥に見える北アルプスを低いアングルで重ねると立体感が際立つ。