原生の森公園

原生の森公園(静岡)は、常緑広葉樹とシダ、苔むす倒木が密に重なる森のスナップに最適なフィールド。木道や沢沿いの小径をリード線に、低い目線で樹冠を見上げると奥行きが生まれます。薄曇りや小雨は反射が抑えられ、苔と樹皮の階調が豊か。春は芽吹き、夏は深緑、秋は落葉の模様が主役。PLで水面の反射を整え、マクロで露や胞子体に寄れば密度の高い一枚に。早朝は薄靄と鳥の声が重なり、森全体が柔らかなトーンに。広角で樹幹のパースを強調し、望遠で幹のリズムだけを圧縮すると抽象的な表現に変わります。踏圧を抑え観察路から撮る配慮も大切。露出は控えめに、暗部のディテールを丁寧に起こすと湿り気の空気感が残ります。