
【2026年版】Nikon Z fとFUJIFILM X-T5を徹底比較!画質・操作性・動画・携帯性の違いを解説






Nikon Z fとFUJIFILM X-T5は、クラシカルな外観とダイヤル操作を採用しながら、ボディ内手ブレ補正や約369万ドットのEVF(電子ビューファインダー)を備えたミラーレスカメラです。Nikon Z fは約2450万画素のフルサイズセンサー、FUJIFILM X-T5は約4020万画素のAPS-Cセンサーを搭載しており、画質の方向性やボディサイズに違いがあります。さらに、背面モニターの方式や連写性能、動画記録の仕様も異なるため、よく撮る被写体や写真・動画の比率によって選ぶポイントが変わるのが特徴です。この記事では、画質、操作性、携帯性、AF・連写、動画、価格まで比較し、それぞれどのような撮影スタイルに合うのかを紹介します。
この記事のサマリー

人物や室内、夜の撮影が多く、背景を大きくぼかした写真も撮りたいならNikon Z fが候補です。

風景や建築の細部を残したい人や、撮影後のトリミングを多用する人は約4020万画素のFUJIFILM X-T5を検討しやすいでしょう。

背面モニターはNikon Z fがバリアングル式、FUJIFILM X-T5が3方向チルト式で、撮影姿勢や動画での使い勝手が異なります。

動画はNikon Z fが4K UHD/60pと10bit N-Log内部記録、FUJIFILM X-T5が6.2K/30p 4:2:2 10bitとF-Log2に対応。

ボディ重量はNikon Z fが約710g、FUJIFILM X-T5が約557gなので、旅行や街歩きではレンズを含めた総重量も比較したいポイントです。
Nikon Z fとFUJIFILM X-T5はどちらを選ぶべきか

人物や室内、夜のスナップを撮る機会が多く、背景を大きくぼかした表現も取り入れたいならNikon Z fが候補です。対して、風景や建築の細部を残したい人、撮影後にトリミングすることが多い人には、約4020万画素のFUJIFILM X-T5が選択肢になります。
さらに、動画ではNikon Z fが4K UHD/60pと10bit N-Log内部記録、FUJIFILM X-T5が6.2K/30p 4:2:2 10bitとF-Log2に対応しています。静止画だけでなく、動画の撮影方法まで含めて選ぶと両機の違いを整理しやすいでしょう。
Nikon Z f:フルサイズセンサーとダイヤル操作を組み合わせたモデル
Nikon Z fは35.9×23.9mmのフルサイズセンサーを搭載し、有効画素数は2450万画素です。画像処理エンジンにはEXPEED 7を採用しており、人物、動物、鳥、乗り物など9種類の被写体検出に対応します。
また、天面にはシャッタースピード、ISO感度、露出補正のダイヤルを配置。背面には3.2型のバリアングル式モニターを備え、自分撮りやローアングル、ハイアングルでも画面を確認できます。
外観はフィルム一眼レフのFM2をモチーフとしており、クラシカルなデザインも特徴です。さらに、5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、手持ち撮影を補助する機能も備えています。
FUJIFILM X-T5:約4020万画素と3方向チルトを備えたAPS-Cモデル
FUJIFILM X-T5は23.5×15.7mmのX-Trans CMOS 5 HRセンサーを搭載し、有効画素数は約4020万画素です。画像処理エンジンにはX-Processor 5を採用。人物の顔・瞳に加え、動物、鳥、クルマ、バイク・自転車、飛行機、電車を検出でき、ファームウェアVer.2.00以降では昆虫とドローンにも対応しています。昆虫は被写体検出設定の「鳥」、ドローンは「飛行機」を選択して使用する仕様です。
また、天面にはISO感度、シャッタースピード、露出補正のダイヤルを配置しています。背面モニターは3方向チルト式で、横位置だけでなく縦位置のローアングルやハイアングルでも画面を確認可能です。
主要スペック比較|センサー・手ブレ補正・動画・価格を見る


両機は、約369万ドット・倍率約0.8倍のEVFや5軸ボディ内手ブレ補正など、一部の仕様が共通しています。ただし、センサーサイズや画素数、背面モニター、記録メディアなどが異なるのもポイントです。さらに、連写速度は撮影モードや記録形式、シャッター方式によって変わるため、条件も合わせて比較します。
項目 | ||
|---|---|---|
センサーサイズ | 35.9×23.9mm フルサイズ(FX) | 23.5×15.7mm APS-C |
有効画素数 | 2450万画素 | 約4020万画素 |
画像処理エンジン | EXPEED 7 | X-Processor 5 |
ボディ内手ブレ補正 | 5軸、最大8.0段※ | 5軸、最大7.0段※ |
EVF | 約369万ドット、倍率約0.8倍 | 約369万ドット、倍率約0.8倍 |
背面モニター | 3.2型 約210万ドット バリアングル式タッチパネル | 3.0型 約184万ドット 3方向チルト式タッチパネル |
質量(バッテリー・カード含む) | 約710g | 約557g |
連写 | 高速連続撮影約7.8コマ/秒、高速連続撮影(拡張)約14コマ/秒、C15・C30対応※ | メカニカルシャッター約15コマ/秒、電子シャッター約13コマ/秒(クロップなし)/約20コマ/秒(1.29倍クロップ) |
動画 | 4K UHD/60p(DX撮像範囲)、H.265 10bit、N-Log | 6.2K/30p 4:2:2 10bit、F-Log2 |
記録メディア | SD(UHS-II)+microSD(UHS-I) | SD(UHS-II)×2 |
静止画撮影可能枚数 | 約360〜430枚(設定による) | ノーマル約580枚/エコノミー約740枚 |
価格 | 299,200円(税込) | 298,100円(税込) |
※Nikon Z fの8.0段はNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの望遠端などメーカー所定条件、FUJIFILM X-T5の7.0段はXF35mmF1.4 R装着時などメーカー所定条件での測定値です。測定条件が異なるため、補正段数だけで単純比較はできません。
※Nikon Z fの連写速度は、画質モードやシャッター方式などで変化します。設定によって、高速連続撮影は最大約10コマ/秒、高速連続撮影(拡張)は最大約15コマ/秒です。また、C15・C30はハイスピードフレームキャプチャー+で、画質モードNORMAL・JPEG記録・画像サイズL固定など、通常の連写とは記録条件が異なります。
※価格は、2026年9月3日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
なお、静止画撮影可能枚数は両機で公表条件が異なります。Nikon Z fはファインダー/モニターの使用とパワーセーブ設定によって約360〜430枚、FUJIFILM X-T5はノーマルモードで約580枚、エコノミーモードで約740枚です。そのため、撮影可能枚数は表の数字だけで単純比較せず、各モードの条件も合わせて確認してください。
画質の比較|フルサイズ約2450万画素とAPS-C約4020万画素

Via: Digital Camera World 作例(Nikon Z f)

Via: DPReview 作例(FUJIFILM X-T5)
Nikon Z fとFUJIFILM X-T5は、センサーサイズと画素数の組み合わせが異なる構成です。そこで、「どちらの画質が上か」だけで比べるのではなく、高感度撮影、背景ボケ、トリミングのしやすさの3点を軸に比較します。
Nikon Z f:高感度撮影と背景ボケを重視するなら候補
Nikon Z fは、約2450万画素のフルサイズセンサーを採用したモデルです。同じ画角・撮影距離・F値で比べる場合、フルサイズではAPS-Cより長い焦点距離のレンズを使うため、背景を大きくぼかした構図を作りやすい傾向があります。
また、室内や夕方、夜のスナップなど、ISO感度を上げる機会が多い撮影でもフルサイズセンサーは選択理由のひとつになります。ただし、写真の仕上がりはセンサーサイズだけで決まるものではありません。使用するレンズの明るさや露出、ISO感度、RAW現像の方法によっても変化します。
実機でNikon Z fとX-T5を比較しているThe Cotswold Photographerは、Z fの高感度画質を評価しています。暗い場所で撮影する機会が多い人にとって、こうした実写レビューも参考になるでしょう。
FUJIFILM X-T5:約4020万画素を風景・建築・トリミングに生かせる
FUJIFILM X-T5は、APS-Cセンサーで約4020万画素を記録できます。風景の木々や建築物の装飾、街並みなど、細かな部分まで残したい撮影では高画素を生かしやすい構成です。
さらに、元画像の画素数が多いため、撮影後に一部を切り出しても出力サイズを確保しやすくなります。単焦点レンズで撮影したあとに構図を調整することが多い人にも使いやすいでしょう。
ただし、高画素の画像を拡大すると、手ブレやわずかなピントのずれも目につきやすくなります。約4020万画素を生かしたい場合は、シャッタースピードやピント位置にも注意して撮影しましょう。
撮って出しと色作りの比較|Nikonはピクチャーコントロール、FUJIFILMはフィルムシミュレーション

Via: Digital Camera World 作例(Nikon Z f)

Via: DPReview 作例(FUJIFILM X-T5)
Nikon Z fとFUJIFILM X-T5は、どちらもJPEGやHEIFの色や階調を撮影時に調整可能です。ただし、Nikon Z fはピクチャーコントロールやImaging Recipe、FUJIFILM X-T5はフィルムシミュレーションを中心としており、色作りの方法が異なります。RAW現像だけでなく、撮影時に仕上がりを決めたい人も比較しておきたいポイントです。
Nikon Z f:ピクチャーコントロールとImaging Recipeを利用できる
Nikon Z fでは、スタンダード、ニュートラル、ビビッドなどのピクチャーコントロールに加え、フラットモノクロームやディープトーンモノクロームなどを選択できます。また、モノクローム撮影へすぐに切り替えられる専用セレクターを備えている点も特徴です。
さらに、ファームウェアC:2.00以降ではNikon Imaging Cloudに対応し、Imaging Recipeのピクチャーコントロールをカメラに登録できます。標準のピクチャーコントロールとは異なる色調を試したい場合にも利用できる機能です。
RAWでも記録できるため、撮影後に露出やホワイトバランス、色調を調整する方法も選べます。撮影時に仕上がりを決めるか、RAW現像で細かく調整するかを用途に応じて選択可能です。
FUJIFILM X-T5:フィルムシミュレーションで仕上がりを選べる
FUJIFILM X-T5は、ファームウェアVer.4.00以降で追加されたREALA ACEを含む20種類のフィルムシミュレーションを利用できます。PROVIA、Velvia、ASTIA、クラシッククローム、クラシックネガ、ACROSなどから選択でき、撮影する被写体や表現に合わせて色や階調を変更可能です。
さらに、JPEGとRAWの同時記録にも対応。たとえばJPEGにはフィルムシミュレーションを適用し、あとから細かく調整したい写真だけRAW現像するといった使い分けも可能です。旅行や家族イベントなど撮影枚数が多い場面では、すべての写真をRAW現像せずに仕上げられます。
比較ポイント | ||
|---|---|---|
色作りの基本機能 | ピクチャーコントロール | フィルムシミュレーション |
追加の色表現 | Nikon Imaging CloudのImaging Recipe※ | REALA ACEを含む20種類のフィルムシミュレーション※ |
モノクロ撮影 | 専用セレクターで切り替え可能 | ACROSやモノクロなどを選択可能 |
静止画記録形式 | JPEG、HEIF、RAW | JPEG、HEIF、RAW |
※Nikon Imaging CloudおよびImaging Recipeは、Nikon Z fのファームウェアC:2.00以降で対応しています。
※FUJIFILM X-T5のREALA ACEは、ファームウェアVer.4.00以降で利用できます。
操作性の比較|バリアングルと3方向チルトの違いを見る


Nikon Z fとFUJIFILM X-T5は、どちらも天面にISO感度やシャッタースピードなどのダイヤルを備えています。ただし、背面モニターの可動方式や絞りの操作方法が異なるのが特徴です。自分撮りや動画を撮るのか、縦位置を含む静止画が中心なのかを基準に、それぞれの操作性を見ていきます。
Nikon Z f:バリアングル式で自分撮りや動画にも対応しやすい
Nikon Z fは、3.2型のバリアングル式モニターを搭載しています。画面を横に開いて回転できるため、ローアングルやハイアングルに加え、カメラ前方へ向けた状態でも構図確認が可能です。
また、モニターを内側へ向けて収納できるのも特徴です。背面画面を隠した状態にできるため、ファインダーを見ながら静止画を撮るスタイルにも対応します。
操作系では、天面にシャッタースピード、ISO感度、露出補正の専用ダイヤルを配置しています。さらに、撮影モードは撮影モードセレクターで選択し、絞りは基本的にサブコマンドダイヤルから変更する仕組みです。
FUJIFILM X-T5:3方向チルト式で縦位置の静止画にも使いやすい
FUJIFILM X-T5は、3方向チルト式モニターを採用しています。横位置のローアングルやハイアングルだけでなく、縦位置でも画面を傾けられるため、低い位置や高い位置から縦構図で撮る場合にも構図確認が可能です。
さらに、モニターをレンズの光軸から横へ大きくずらさずに角度を変えられるため、ウエストレベルや三脚を使った静止画撮影にも取り入れやすい方式です。ただし、画面をカメラ前方へ向けられないので、自分撮りでは背面モニターを見ながら構図を決められません。
操作系は、天面にISO感度、シャッタースピード、露出補正の専用ダイヤルを配置しています。加えて、絞りリング付きのXFレンズではレンズ側から絞りを変更可能です。絞りリングのないレンズを使用する場合は、フロントコマンドダイヤルから絞りを操作できます。
比較ポイント | ||
|---|---|---|
背面モニター | 3.2型バリアングル式 | 3.0型3方向チルト式 |
自分撮り・対面動画 | モニターをカメラ前方へ向けられる | モニターを前方へ向けられない |
縦位置ローアングル | モニターを回転させて対応 | 3方向チルトで対応 |
モニター収納 | 画面を内側へ向けて収納可能 | 背面に沿わせた状態で収納 |
天面の主なダイヤル | ISO感度、シャッタースピード、露出補正 | ISO感度、シャッタースピード、露出補正 |
絞り操作 | サブコマンドダイヤルが基本 | 絞りリング付きレンズではレンズ側、絞りリングなしではフロントコマンドダイヤル |
携帯性・耐候性の比較|ボディ重量は約153g差


Nikon Z fとFUJIFILM X-T5は、ボディ重量に加えて、動作環境温度や防塵・防滴の仕様にも違いがあります。持ち歩く機材全体の重さは装着するレンズによっても変わるため、ボディ単体だけでなく、普段使うレンズを装着した状態でも比べてみましょう。
Nikon Z f:約710g。小型単焦点レンズとの組み合わせも選べる
Nikon Z fは、バッテリーとメモリーカードを含めて約710gです。FUJIFILM X-T5よりボディ単体では重いものの、NIKKOR Z 28mm f/2.8やNIKKOR Z 40mm f/2(SE)などの小型単焦点レンズも組み合わせられます。
たとえば、街歩きや日常のスナップなら小型単焦点を選ぶことで、レンズを含めた機材を小さくまとめやすくなります。反対に、大口径ズームや望遠レンズを装着すると総重量は増えるため、よく使うレンズまで含めて考えましょう。
また、ボディは防塵・防滴に配慮した設計を採用しています。公式仕様に記載されている動作環境温度は0〜40℃です。
FUJIFILM X-T5:約557g。防塵・防滴と-10℃の動作環境を公表
FUJIFILM X-T5は、バッテリーとメモリーカードを含めて約557gです。旅行や街歩きでボディ重量を抑えたい人は、Nikon Z fとの重量差も比較材料になるでしょう。
また、Xマウントには小型の単焦点レンズや標準ズームも用意されています。ボディの軽さを重視するなら、軽量なレンズとの組み合わせも候補になるでしょう。ただし、F2.8通しのズームや望遠レンズなどを選べば、システム全体は大きくなります。
耐候性では、ボディの56点にシーリングを施した防塵・防滴構造を採用。さらに、公式仕様の動作環境温度は-10〜40℃となっているため、寒い場所で撮影する機会が多い人はNikon Z fとの違いを確認しておきましょう。
項目 | ||
|---|---|---|
ボディ重量 | 約710g | 約557g |
動作環境温度 | 0〜40℃ | -10〜40℃ |
防塵・防滴 | 防塵・防滴に配慮した設計 | 56点のシーリングによる防塵・防滴構造 |
レンズ構成 | 小型単焦点から大口径ズーム・望遠まで選択可能 | 小型単焦点・標準ズームから望遠まで選択可能 |
AF・連写・動画の比較|撮影モードと記録条件まで見る


Via: DPReview 作例(FUJIFILM X-T5)
AFや連写を比較するときは、最高速度だけでなく、記録形式やクロップ(撮像範囲を狭くして記録すること)の有無も確認したいポイントです。また、動画では解像度に加えて、10bit記録やLog記録(編集時に色や階調を調整する前提の記録方式)、高フレームレート撮影の条件にも違いがあります。
Nikon Z f:9種類の被写体検出と4K UHD/60p、N-Logに対応
Nikon Z fはEXPEED 7を搭載し、9種類の被写体検出と3D-トラッキングに対応します。AF検出範囲は、ISO 100・AF-S・F1.2レンズ使用時などメーカー所定条件で-10EVまで。暗い場所で人物やスナップを撮る機会が多い人も比較しておきたい仕様です。
連写は低速連続撮影が約1〜7コマ/秒、高速連続撮影が約7.8コマ/秒、高速連続撮影(拡張)が約14コマ/秒となっています。さらに、ファームウェアVer.3.00以降ではハイスピードフレームキャプチャー+にC15が追加され、C15約15コマ/秒とC30約30コマ/秒を選択可能です。
ただし、C15・C30では画質モードがNORMALに固定され、JPEG画像が記録されます。画像サイズもL固定となるため、RAWを記録できる通常の連写とは分けて考えましょう。
動画は4K UHD/60pに対応し、60pではDX撮像範囲を使用します。また、4K UHD/30p以下では6Kオーバーサンプリングによる4K記録が可能です。H.265 10bitの内部記録やN-Logにも対応しており、Full HDでは120pを選択できます。
FUJIFILM X-T5:メカニカル約15コマ/秒と6.2K/30pに対応
FUJIFILM X-T5は人物の顔・瞳に加え、動物、鳥、クルマ、バイク・自転車、飛行機、電車の被写体検出に対応しています。さらに、ファームウェアVer.2.00以降では昆虫とドローンも検出可能です。昆虫は被写体検出設定の「鳥」、ドローンは「飛行機」を選択して使用します。
連写はメカニカルシャッターで最大約15コマ/秒です。電子シャッターではクロップなしで最大約13コマ/秒、1.29倍クロップ時には最大約20コマ/秒を選択できます。約20コマ/秒で撮影すると記録範囲が狭くなるため、被写体との距離や使用するレンズも含めて考えましょう。
動画では6.2K/30p 4:2:2 10bit内部記録、4K/60p、F-Log2に対応しています。6.2K記録時は1.23倍クロップとなり、4K/60pでもクロップが発生する仕様です。また、通常のFull HD動画は最大59.94pで、ハイスピード動画では最大240fpsまで選択できます。
項目 | ||
|---|---|---|
被写体検出 | 9種類の被写体検出、3D-トラッキング | 人物の顔・瞳、動物、鳥、クルマ、バイク・自転車、飛行機、電車、昆虫、ドローン※ |
通常の連写 | 高速連続撮影約7.8コマ/秒、高速連続撮影(拡張)約14コマ/秒 | メカニカル約15コマ/秒、電子約13コマ/秒(クロップなし) |
高速撮影時の条件 | C15約15コマ/秒、C30約30コマ/秒。JPEG記録・画像サイズL固定※ | 電子約20コマ/秒。1.29倍クロップ |
最高動画解像度 | 4K UHD | 6.2K |
4K/60p | 対応(DX撮像範囲) | 対応(クロップあり) |
10bit内部記録 | H.265 10bit | 4:2:2 10bit |
Log | N-Log | F-Log2 |
Full HD高フレームレート | 120p | ハイスピード動画 最大240fps |
※Nikon Z fのC15・C30はハイスピードフレームキャプチャー+です。画質モードはNORMAL、記録形式はJPEG、画像サイズはLに固定されるなど、通常の連写とは記録条件が異なります。
※FUJIFILM X-T5の昆虫検出は「鳥」、ドローン検出は「飛行機」の被写体検出設定を使用します。
※FUJIFILM X-T5の4K/59.94p・50pはクロップ記録となります。クロップ倍率は動画のブレ防止モードなどの設定によって異なります。
価格・システムコストの比較|ボディ価格の差は1,100円

Via: Digital Camera World(Nikon Z f)

2026年9月3日時点の公式通販価格は、Nikon Z fが299,200円(税込)、FUJIFILM X-T5が298,100円(税込)です。ボディ価格の差は1,100円と小さいため、購入時はレンズやメモリーカードまで含めた総額で比較すると、それぞれに必要な予算を把握しやすくなります。
Nikon Z f:SD+microSDの2スロットを採用
Nikon Z fは、UHS-II対応SDカードとUHS-I対応microSDカードを使う2スロット構成です。2枚運用する場合は、それぞれのカードを用意する必要があります。
レンズまで含めた購入総額は、選ぶNIKKOR Zレンズによって変わります。たとえば、標準単焦点1本から始める場合と、広角・標準・望遠ズームをそろえる場合では必要な予算が異なるため、よく使う焦点距離から購入するレンズを決めると整理しやすいでしょう。
さらに、動画や連写を多用する場合はメモリーカードの容量も購入費用に含まれます。ボディ価格だけでなく、最初に必要なレンズと記録メディアまで合わせて予算を考えておきましょう。
FUJIFILM X-T5:UHS-II対応SDカードを2枚使用できる
FUJIFILM X-T5は、UHS-II対応SDカードを2枚使うデュアルスロット構成です。同じ種類のSDカードで2スロットをそろえられます。
また、6.2K動画や高ビットレート記録を利用する場合は、記録方式に合った速度と容量のSDカードが必要です。静止画中心の撮影より必要な容量も増えるため、動画を多く撮る人はカード代も予算に含めておきましょう。
レンズはXF・XCシリーズから、単焦点、標準ズーム、望遠ズームなどを選択できます。購入総額を比べる際は、実際に使う焦点距離のレンズを2〜3本想定すると、必要な予算を把握しやすいでしょう。
用途が重なる場合の選び方|写真・動画・携帯性を組み合わせて考える
カメラを選ぶときは、写真だけ、動画だけと用途を一つに絞れないケースもあるでしょう。そこで、複数の希望が重なった場合にどちらを検討しやすいか、代表的な組み合わせで整理します。
重視する条件 | 候補 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
人物や夜の写真+自分撮り動画 | フルサイズセンサーに加え、正面へ向けられるバリアングル式モニターと10bit N-Log内部記録を利用できる | |
風景・建築+旅行での持ち歩き | 約4020万画素を備えながらボディは約557gで、3方向チルト式モニターも利用できる | |
高解像な静止画+6.2K動画 | 約4020万画素の静止画と6.2K/30p 4:2:2 10bit内部記録を1台で扱える | |
写真中心+4K/60pのLog撮影 | 約2450万画素のフルサイズセンサーを搭載し、4K UHD/60p(DX撮像範囲)と10bit N-Log内部記録にも対応する |
すでにレンズを持っているならマウントも判断材料になる
Nikon Z fはニコンZマウント、FUJIFILM X-T5はFUJIFILM Xマウントを採用しており、対応するレンズは共通ではありません。そのため、すでにどちらかのマウント用レンズを持っている場合は、ボディ性能だけでなく手持ちのレンズをそのまま使えるかも判断材料になります。
たとえば、NIKKOR Zレンズを所有しているなら、Z fへ装着して引き続き使用できます。反対に、XF・XCレンズを持っている場合は、X-T5を選べば現在のレンズをそのまま活用可能です。
Nikon Z fとFUJIFILM X-T5の比較まとめ
Nikon Z fとFUJIFILM X-T5は、どちらもクラシカルな操作系を採用していますが、センサーサイズや画素数、モニター方式、動画性能には違いがあります。Nikon Z fは約2450万画素のフルサイズセンサー、最大8.0段のボディ内手ブレ補正、バリアングル式モニターを搭載し、4K UHD/60pやH.265 10bit、N-Log内部記録にも対応。対してFUJIFILM X-T5は、約4020万画素のAPS-Cセンサー、最大7.0段のボディ内手ブレ補正、3方向チルト式モニターを備え、フィルムシミュレーションや6.2K/30p 4:2:2 10bit、F-Log2を利用できます。人物や室内、夜の撮影が多く、背景を大きくぼかした表現を重視するならNikon Z fが候補です。風景や建築の細部を残したい人、ボディの軽さやフィルムシミュレーションを重視する人にはFUJIFILM X-T5が向いています。
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