
Nikon Zfのおすすめレンズ7選 レンズキットから単焦点まで、失敗しない組み合わせと設定のコツ








クラシックな操作感が魅力のNikon Zfは、レンズ次第で「気軽なスナップ機」にも「本格ポートレート機」にも化けます。そのため、レンズをキットにするか単焦点にするか、広角・標準・中望遠のどこから揃えるかなどの迷いどころも多いでしょう。そこでこの記事ではZfで定番になりやすい焦点距離と人気のZマウントレンズを7本に絞って紹介します。加えてマニュアルレンズの情報手動設定やレンズ登録、サードパーティレンズまで、つまずきを減らすポイントもまとめます。
この記事のサマリー

Zfはボディ内手ブレ補正が強力。まずは軽い単焦点から選ぶのもおすすめ

レンズの交換回数を極力減らしたい人は、標準ズームから始めるのも一考

ズームレンズは1本で広く撮れる安心感が魅力。一方ボケや暗所撮影は単焦点が得意

マニュアルレンズはレンズ情報手動設定(レンズ登録)で手ブレ補正と記録が安定

レンズフードは逆光耐性だけでなく、持ち歩き時の安心感と画づくりの再現性にも役立つ
Zf レンズの選び方のポイント:画角・サイズ・操作感の3つで決める

Nikon Zfは、フィルムカメラを思わせるヘリテージデザイン(往年のフィルムカメラを思わせる外観や操作感を、現代のカメラに受け継いだデザインのこと)と最新性能を両立したフルサイズミラーレスです。ダイヤル操作による直感的な撮影体験に加え、被写体検出AFや強力なボディ内手ブレ補正を搭載。スナップからポートレートまで幅広く対応し、撮る楽しさと実用性をバランス良く備えた一台です。
一方Zマウントは内径55mm・フランジバック16mmという設計で光学設計の自由度が高く、そのぶんレンズ選びに迷いやすいのも事実です。基本的には「写りが良い」ものを探すよりも、撮りたい被写体に合う画角、持ち出せるサイズ感、そしてAFとMFをどう使うかの3点で考えると決めやすくなります。ここではZfらしい使い方に絞って、判断軸を解説していきます。
なお、Nikon Zfの特徴などについて知りたい人は、以下の記事がおすすめです。
選び方1. 画角は「28〜40mm基準」+必要なら20mm/85mmを足す
街歩きや日常スナップ中心の撮影者であれば、まずは28〜40mmあたりから考えるのがおすすめです。特に旅行や家族イベントで交換回数を減らしたい人は、標準ズームから始めると良いでしょう。そこから用途がはっきりしてきたら、風景・建築なら20mm、人物をしっかり撮るなら85mmを追加すると役割分担が明確になります。こうすることで「万能ズーム1本で全部撮ろうとして背景がにぎやかになりすぎたり、暗所でISOが上がりすぎたりする」パターンを回避しやすくなります。
選び方2. 重さと長さ:Zfの約710gに釣り合うレンズを選ぶ
Zfはボディ単体でも約710g(バッテリー・メモリーカード込み)と、見た目どおりしっかりした重量があります。ここに大口径ズームを付けると首から下げたときに身体に負担がかかりやすくなります。逆に、170g級の薄型単焦点を付けるとしっかりしたボディのおかげで安定感が生まれ、手持ちで構図を作りやすくなります。迷ったときは持ち運びや実際の使用シーンを想像してみてください。レンズを選ぶ際は機能だけではなくサイズ感も重要です。
選び方3. AFとMFの両立:Zfはマニュアル前提にも対応する
Zfはヘリテージデザインの操作系に加え、被写体検出など最新世代のAFも使えます。面白いのは、AFレンズで快適に撮りつつ、気分でMF(マニュアルフォーカス)に切り替えて撮影リズムを作れる点です。MFは敷居が高そうに見えても、拡大表示やピーキング表示(輪郭を強調してピント位置を見やすくする機能)を使えば、テンポ良く撮れます。
さらに動画を撮る人は、ズーム時のバランス変化やフォーカスの挙動も見逃せません。特にジンバル(動画でブレを抑えて動ける撮影機材)を使う場合はレンズの全長変化が少ない方が扱いやすいでしょう。また、静止画中心でも片手で持ったときの前玉側の重さは重要です。
Zfおすすめレンズの比較 早見表
軽快さ重視の単焦点から、使い勝手の良い標準ズームまで7本を紹介します。Zfはボディ内手ブレ補正があるためレンズ側に手ブレ補正がなくても使いやすいでしょう。一方で、サイズと画角の選び分けは重要です。
製品名 | 一言での特徴・おすすめポイント |
|---|---|
約170g級の軽さで、Zfを毎日持ち出す“きっかけ”になる標準寄り単焦点 | |
迷ったらこれ。明るさ・解像・AFのバランスが良く、室内や夜も強い | |
旅と街の広がりを撮りやすい、広角寄りの軽量単焦点(SEの見た目も相性良) | |
風景・建築・星景に強い。超広角でもf1.8で夜の表現に余裕が出る | |
人物を立体的に。背景整理がしやすく、ポートレートの“王道画角” | |
小型・軽量で持ち出しやすい。1本で旅の大半をカバーでき、交換が減る | |
静止画も動画も主力。明るさと表現力で妥協したくない人向けの標準ズーム |
なおZfには、レンズキットも準備されています。レンズキットに付属しているレンズはNIKKOR Z 40mm f/2 (SE)です。
NIKKOR Z 40mm f/2(SE)|Zfらしい軽快スナップ

NIKKOR Z 40mm f/2 (SE)は、Zfに付けたときの見た目と取り回しがとても良く、日常のスナップを一気に身近にします。40mmは35mmより少しだけ寄れる感覚があり、被写体を主役にしやすい標準寄りの画角です。f2の明るさは夜の街や室内でも頼れ、ボディ内手ブレ補正と組み合わせると、軽さの割に守備範囲が広いのが魅力です。
製品名 | NIKKOR Z 40mm f/2 (SE) |
|---|---|
発売日 | 2021年10月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 40mm F2 |
35mm判換算 | 40mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.29m / 0.17倍 |
フィルター径 | 52mm |
重量 | 約170g |
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約170g級の軽さが撮影回数を増やす
このレンズの価値は、写りの良さだけではなく持ち運びやすさにあります。約170gという軽さはZfのボディ重量を考えると取り付けたときのバランスも良く、片手で構図を作っても前に倒れにくい感覚があります。散歩や通勤の寄り道、家族との外出など、撮影が主目的ではない日でも持ち出しやすいでしょう。また、最短撮影距離0.29m・最大撮影倍率0.17倍も便利で、料理や小物を大きめに入れたスナップが成立します。テーブル上のコップと背景の店内の雰囲気を一緒に写すといった距離の近い日常が得意です。
手ブレ補正はレンズに非搭載。暗所は撮り方でカバー
注意点は、レンズ側に手ブレ補正がないことです。Zfはボディ内手ブレ補正を搭載しているため静物中心ならあまり問題にはなりづらいですが、歩いている人やペットなどの動く被写体では、手ブレより被写体ブレが課題になります。暗い室内ではシャッタースピードを落としすぎない、連写でタイミングを拾う、壁や机に肘を預けて姿勢を安定させる、といった工夫をしてみましょう。
また、40mmはやや使いづらいと感じる人もいます。広さが欲しいなら28mm、ボケ量を確保したいなら35mm f1.8や85mmを検討してみてください。
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S|迷ったらこれ。一本で画とAFが安定

NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sは、Zfの最初の単焦点として定番になりやすい一本です。35mmはスナップから簡単なポートレートまで守備範囲が広く、f1.8の明るさで室内や夕景にも強いのが魅力です。最短撮影距離0.25mと寄れるので、被写体との距離で画を作る練習にも向きます。
製品名 | NIKKOR Z 35mm f/1.8 S |
|---|---|
発売日 | 2018年9月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.8 |
35mm判換算 | 35mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.25m / 0.19倍 |
フィルター径 | 62mm |
重量 | 約370g |
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f1.8の明るさと解像のバランスが、Zfのセンサーと噛み合う
35mm f/1.8の魅力は日常を自然な遠近感で切り取りやすく、f1.8の明るさで夜や室内にも対応しやすい万能感にあります。f1.2クラスほど極端に被写界深度が薄くないため、街角の人物やカフェのテーブルでピントを外しにくく、撮影テンポが落ちません。それでも背景は素直にほどけ、被写体の存在感を作れます。Zfの2450万画素クラスは高感度にも強いので、f1.8と高ISOの組み合わせで暗所でも無理なく撮影しやすいでしょう。また、35mmは歪みが少なめで、建物のスナップでも扱いやすい焦点距離です。広角で端が伸びすぎるのが苦手な人にとって、自然なパース(遠近感)でまとめやすいのもメリットでしょう。
単焦点にしては重たいことには要注意
注意点は40mm f/2のような薄型単焦点と比べると、やや存在感が出ることです。約370gは単焦点としてはしっかりした重量で、Zfの前側が少し重く感じる人もいます。ただ持ちにくいほどではなく、むしろ手が小さい人ほど「ほどよいグリップ感」と思えるケースもあります。長時間歩く日はストラップの掛け方やカメラの位置で疲れ方が変わるので、自分のスタイルに合わせたいところです。また、35mmは人物を近距離で撮ると顔がやや強調されやすい画角であることにも注意が必要です。バストアップ中心なら50〜85mmを足すと、人物表現が一段楽になります。
NIKKOR Z 28mm f/2.8|旅と街にちょうどいい広角寄り

NIKKOR Z 28mm f/2.8は、Zfで「旅の記録」をする人に相性が良い広角寄り単焦点です。28mmは35mmより背景が入るので被写体だけでなく、その場の空気感まで写し込みやすくなります。Zfのクラシックな見た目と合わせるなら、外装がヘリテージ寄りのSpecial Edition(SE)もおすすめ。軽さと価格のバランスで選びやすいのも、初期の一本として魅力でしょう。
製品名 | NIKKOR Z 28mm f/2.8 |
|---|---|
発売日 | 2021年12月 ※SE版は2021年11月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 28mm F2.8 |
35mm判換算 | 28mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.19m / 0.19倍 |
フィルター径 | 52mm |
重量 | 約155g |
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28mmは広すぎない広角で失敗が少ない
撮影時には後ろに下がれない場面が頻繁にあります。28mmは、狭い路地、屋内の展示、食事の席など、立ち位置で構図調整しにくい状況で助けになります。24mmほど広くないので端の伸びが過激になりにくく、広角に慣れていない人でも破綻しにくい画角です。スナップでも、被写体の周辺情報を残しつつ主役を立てられます。
また、背景が入るぶん物語を作りやすいのが28mmの良さです。人物を小さめに配置して街並みを見せる、手前に看板を置いて奥行きを出す、といった構成も作りやすく、Zfのフィルム調の表現とも相性が良いでしょう。
人物アップ中心なら距離感に注意。組み合わせで補完しやすい
注意点は、近距離の人物撮影ではパースが強くなりやすいことです。顔の近くに寄って撮ると鼻や頬が強調され、自然さが薄れます。人物を撮るなら少し距離を取り、背景も含めて見せる意識が向きます。ここが好みでない場合は85mmのような中望遠を追加して役割分担すると良いでしょう。
もう一点、f2.8は暗所撮影にはやや不向きです。Zfの高感度耐性とボディ内手ブレ補正は頼れますが、動く被写体ではシャッタースピードが必要になります。暗い室内では人が動くとブレやすくなりますが、35mm f1.8や40mm f2のような明るいレンズを使うとシャッタースピードを上げやすく、ブレを防ぎやすくなります。
NIKKOR Z 20mm f/1.8 S|風景・建築を伸びやかに。夜景にも強い

NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sは、Zfで風景や建築を撮りたい人にとって“次の一本”になりやすい超広角です。20mmは視界が一気に広がり、空や前景を大胆に入れた構図が作れます。さらにf1.8の明るさがあることで、夜景や星景でシャッタースピードを稼ぎやすく、超広角でも表現の自由度が高くなります。
製品名 | NIKKOR Z 20mm f/1.8 S |
|---|---|
発売日 | 2020年3月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 20mm F1.8 |
35mm判換算 | 20mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.20m / 0.19倍 |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約505g |
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前景を決めて広い画角での入れすぎを防ぐ
20mmは広く写せる反面、写真の中に情報が増えすぎて、見せたい被写体が埋もれやすいケースもあります。対策はシンプルで、手前に主役を置くこと。例えば海辺なら岩や波の形、山なら木のシルエット、街なら標識や路面の模様など、前景にカメラのすぐ近くにあるもの(手前の被写体)を画面に入れると、写真に立体感が出やすくなります。Zfの高感度耐性を活かし、薄暗い時間帯に前景を入れると立体感が出やすいでしょう。
建築では超広角のパースがドラマチックになる反面、傾きが目立ちます。完全に補正するより「どこを垂直に見せたいか」を決め、撮影時点で構図を詰める方が自然な仕上がりになります。
フィルター運用とフードで逆光の粘りが変わる
超広角は画角が広いぶん太陽や強い光源が入り込みやすく、フレアやゴースト(光のにじみや反射)が出やすいレンジです。そのため、レンズフードの有無やフィルターの品質差が重要です。なおフィルターはレンズごとにサイズが異なり使い回しにくく、持ち運びや付け外しの手間も増えるため、事前にフィルター径と携行性を考えておくと安心です。また、20mmは“寄れる広角”なので、近接で被写体に寄ると形が誇張されます。意図して使うと楽しい反面、人物を近距離で撮ると顔が伸びやすいので、人物中心の日は35〜85mmと使い分けるのが無難です。
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S|ポートレートの王道。立体感と距離感を作る

NIKKOR Z 85mm f/1.8 Sは、Zfで人物を丁寧に撮りたい人におすすめの中望遠単焦点です。85mmは背景が整理しやすく、被写体が自然に浮き上がります。Zfの被写体検出を人物撮影で活かすなら、こうした“背景が散らかりにくい画角”は歩留まりを上げる近道になります。スナップ主体の人でも人物を撮る機会が増えた段階で追加すると、写真の幅が一段広がります。
製品名 | NIKKOR Z 85mm f/1.8 S |
|---|---|
発売日 | 2019年9月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 85mm F1.8 |
35mm判換算 | 85mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.80m / 0.12倍 |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 約470g |
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85mmはボケ量より背景整理と距離の作りやすさが本質
85mmをおすすめする理由は、単にボケるからではありません。背景に余計な要素があっても画角が狭いので写り込みが減り、被写体の表情や質感に集中できます。公園のベンチ、街角の壁、カフェの窓際など、背景が整っていない場所でも写る範囲が狭くぼけも効くため、余計な要素を目立たせずに人物をきれいに見せやすいのが利点です。さらに撮影距離が自然と確保されるため、被写体とのコミュニケーションが取りやすいと感じる人もいるでしょう。
f1.8は扱いやすい明るさで、f1.2クラスほどピントが極端にシビアになりにくいのもポイントです。Zfの高感度耐性と合わせれば、夕方の屋外や室内でも使いやすいでしょう。
室内の狭さと手ブレには注意。代替は35mm/50mm
注意点は、室内での取り回しです。85mmは距離が必要なので、狭い部屋だと引けずにフレーミングが難しくなります。室内人物が多いなら35mmや40mm、もう少し寄れる距離感が欲しいなら50mmを検討してみてください。基本的に85mmは、屋外中心で「背景をきれいにしたい」「人物の印象を崩したくない」という人向けです。
また、レンズ側の手ブレ補正はありません。そのため被写体ブレも含め、シャッタースピードを意識し、姿勢を安定させることが重要です。立ち姿勢では脇を締める、柱や壁を使って体を支えるなどの工夫が重要でしょう。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S|1本でも頼れる安心感と、軽さを両立した標準ズーム

NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、Z6、Z7、Z5などのキットレンズとしても知られている標準ズームです。単焦点のような開放ボケは得にくい一方、24mmの広角から70mmの中望遠手前までをカバーします。Zfを作品機だけでなく記録機としても使う人に向きます。
製品名 | NIKKOR Z 24-70mm f/4 S |
|---|---|
発売日 | 2018年9月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 24-70mm F4 |
35mm判換算 | 24-70mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.30m / 0.30倍 |
フィルター径 | 72mm |
重量 | 約500g |
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幅広い画角に対応し、撮影のテンポを崩しにくい
スナップ撮影をしていると、構図より先に「今は何mmが正解か」で迷うことがあります。標準ズームがあるとその迷いをズーム操作で解決でき、撮影の集中力を保ちやすくなります。例えば旅先の市場で広角で場の雰囲気を押さえ、次の瞬間に70mm側で店主の手元を切り取る、といった流れも自然にできます。Zfは連写や被写体検出も備えているので、ズームの柔軟性が歩留まりに直結する場面は多いでしょう。また動画も撮る人にとっては、画角調整がそのまま演出になる強みもあります。
f/4の暗所とボケは割り切りが必要。単焦点追加も検討
注意点はf/4という明るさです。昼間の屋外ではほとんど困りませんが室内や夜景ではISOが上がりやすく、動く被写体ではシャッタースピードが足りなくなることがあります。また、背景を大きくぼかす表現は得意ではありません。人物を印象的に撮りたい日や、夜の室内で雰囲気を残したい日には、35mm f/1.8や40mm f/2を追加して役割分担をした方が満足度は上がります。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II|写真も動画も主力。ズームの完成形

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、本気の標準ズームを一本選ぶ人にとって筆頭候補です。f2.8通しの明るさは室内や夕景での余裕だけでなく、背景を整理して被写体を立てる表現にもおすすめです。静止画と動画を両方撮影する人ほど、一本で対応できるという強みが効きます。
製品名 | NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II |
|---|---|
発売日 | 2025年9月 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 24-70mm F2.8 |
35mm判換算 | 24-70mm相当 |
手ブレ補正 | なし(ボディ内手ブレ補正で対応) |
最短撮影距離・最大倍率 | 0.24m(24mm)〜0.33m(70mm) / 0.21倍(24mm)〜0.32倍(70mm) |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 約675g |
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f2.8通しで露出と表現が安定する
ズーム全域でf2.8を維持できると、同じ場所で24mmと70mmを行き来しても露出が変わらず、被写体の見え方の変化に集中しやすくなります。例えばイベント撮影で広角で会場の全景を押さえ、70mmで表情を切り取るときも、同じテンポで撮り続けられます。Zfは4K 60pなど動画機能も充実しているので、静止画の延長で短い映像を撮るスタイルにもフィットします。
また、標準ズームで背景を整えやすいのは強みです。単焦点ほど強いボケではないものの背景をすっきり見せるには十分で、場所を選ばず撮りやすくなります。
大きさと価格は覚悟が必要。Zfの機動力を残す運用が鍵
注意点は、サイズと価格です。大きく重たいレンズをつけたカメラを持ち運ぶのは、面倒に感じるケースも多いものです。そのため普段は40mm f/2や28mm f/2.8で軽快に、撮影の目的が明確な日だけ24-70mm f/2.8を持ち出す、という二段構えにするのも一考でしょう。動画撮影では、ジンバルやリグ(カメラに取り付けて撮影しやすくするための補助パーツやフレーム)を使うかどうかで快適さが変わります。ズームの重さは安定性にもつながりますが長回しが多い人ほど疲労も増えるので、自分の撮影時間を基準に考えると判断しやすいでしょう。
比較・選び方ガイド:Zfのレンズキット、単焦点の組み合わせ、用途別の最適解
ここまでの7本は、Zfで選ばれやすい「軽快単焦点」「広角強化」「人物強化」「標準ズーム」の代表格といえるレンズです。続いては、その7本のレンズを用途別に紹介します。
用途別のおすすめ:何を撮るかが決まると、レンズは自然に決まる
焦点距離の違いは写る範囲だけではなく、写真の印象そのものを変えます。旅なら背景を入れられる28mm、日常スナップなら40mm、夜や室内を含むスナップなら35mm f1.8、風景・建築を突き詰めるなら20mm、人物を立てるなら85mm、交換の手間を減らすなら24-70mmという具合に、目的との関係性が重要です。迷ったときには「最近よく撮ったもの、これから撮りたいもの」を考えて、広さが足りないのか、寄りが足りないのかを吟味していくと良いでしょう。
主な用途 | おすすめレンズ | 選ぶ理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
毎日のスナップ(軽さ最優先) | NIKKOR Z 40mm f/2 | 軽快で持ち出しやすく、標準寄りで被写体をまとめやすい | 暗所の動体は被写体ブレ対策が必要 |
スナップ+室内・夜も撮る | NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | f1.8の余裕で撮影機会が増え、AFと描写のバランスが良い | 薄型単焦点より嵩張る |
旅行・街歩き(背景も残したい) | NIKKOR Z 28mm f/2.8 | 広角寄りで下がれない場面に強く、旅の記録がまとまる | 人物アップはパースが出やすい |
風景・建築・星景 | NIKKOR Z 20mm f/1.8 S | 20mmの広さとf1.8で、昼夜を問わず表現の幅が広い | 主題が散りやすいので前景づくりが鍵 |
ポートレート中心 | NIKKOR Z 85mm f/1.8 S | 背景整理がしやすく、人物を立体的に見せやすい | 室内では距離が足りないことがある |
レンズ交換を減らして確実に撮る | NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 1本で大半をカバーし、旅や家族イベントで強い | ボケ量・暗所は単焦点に譲る |
写真も動画も妥協したくない | NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II | f2.8通しで表現と露出が安定し、現場対応力が高い | サイズ・重量に注意 |
「Zf レンズキット」か「ボディ+単焦点」か:後悔しにくい考え方
Zfのレンズキットに付属しているNIKKOR Z 40mm f/2(SE)は見た目の相性も良く、軽量なところが魅力です。旅行や日常の記録を気軽に撮りたい人には、特に相性の良いレンズといえるでしょう。
一方で、最初から撮りたいものがはっきりしているなら、ボディを単体で購入して別のレンズを選ぶ考え方もあります。たとえば室内や夜も多く撮るなら35mm f/1.8 S、背景を広めに入れた旅や街歩きが中心なら28mm f/2.8、人物をしっかり撮りたいなら85mm f/1.8 Sというように、目的に合わせて最初の一本を決めるのがおすすめです。
組み合わせの例としては、軽快さ重視なら「40mm f/2+必要に応じて28mm f/2.8」、表現重視なら「35mm f/1.8 S+85mm f/1.8 S」、風景も撮るなら「35mm f/1.8 S+20mm f/1.8 S」が分かりやすいでしょう。まずは40mm f/2でZfの楽しさをつかみ、あとから足りない画角を追加していくのも一考です。
Zfでマニュアルレンズを使う:レンズ情報手動設定・レンズ登録・レンズフードの考え方

ZfはオールドレンズやFマウント資産も楽しめるカメラですが、快適に使うには事前の設定が重要です。とくに「レンズ情報手動設定(非CPUレンズ情報)」で焦点距離や開放F値を登録しておくと、手ブレ補正の効き方や記録の整い方が変わります。またクラシックな外観に似合うレンズフード選びは、見た目だけでなく逆光耐性の安定にもつながります。AFレンズ中心の人でも押さえておきましょう。
レンズ情報手動設定(レンズ登録)で、手ブレ補正と記録を“狙いどおり”にする
マニュアルレンズは電子接点がないことが多く、カメラが焦点距離を自動認識できません。そのままだとボディ内手ブレ補正が最適化されにくかったり、撮影データ(EXIF)にレンズ情報が残らず後で整理しにくかったりします。そこでZf側の「レンズ情報手動設定」で焦点距離・開放F値を入力し、よく使うレンズは登録して呼び出せる状態にしておくのがおすすめです。
なお焦点距離の設定が実際のレンズとずれていると、ボディ内手ブレ補正が適切に働きにくくなることがあります。また広角で望遠設定のままでも、違和感が出にくく気づきにくいので要注意です。そのため、撮影前に登録した焦点距離を確認しておくと安心です。
レンズフードは“逆光だけ”ではない:コントラストと再現性に効く
レンズフードはフレア(光が回り込んで白っぽくなる現象)を抑えるための道具ですが、実際には「いつ撮っても同じ条件でコントラストが出る」といった再現性を可能にしてくれます。Zfでスナップをしていると街灯や車のヘッドライト、窓の反射など点光源が入り込みやすく、同じ場所でも角度が変わると写りが揺れます。フードがあるとその揺れ幅を小さくできます。
また、レンズフードの導入は持ち歩き時の安心感にもつながります。カバンの中で前玉が何かに当たるリスクを減らすため結果的にキャップの着脱回数が減って、撮影テンポが上がるケースもあるでしょう。Zfは外観を楽しむカメラでもあるので、見た目を優先して薄いフードを選ぶのも一つです。
Fマウントを活かすなら、AFの期待値と操作系の違いを知っておく
Zfはマウントアダプターを使えばFマウントレンズも使えます。ただしレンズ内にモーターがあるAF-Sなどはオートフォーカスが使える一方、古いAFレンズ(AF・AF-D)はマニュアルフォーカスでの使用になります。Fマウント資産を活かす前に、手持ちレンズの対応状況を確認しておくと安心でしょう。
なおAF速度や動体追従、レンズ補正の適用などは、Zマウントのネイティブレンズ(アダプターなしでそのまま使えるレンズ)ほど素直に揃わない場合があります。とくに人物の瞳AFや鳥などの被写体検出を積極的に使う人ほど、ネイティブの方が歩留まりは上がりやすいでしょう。一方で、MFレンズのピントを合わせる動作はZfと相性が良く、クラシックな撮影リズムを楽しめます。迷ったら普段の主力はZマウントAF、遊びや表現の幅としてMF資産を足す、と考えてみるのも良いでしょう。
Zfでサードパーティレンズを選ぶなら、「フルサイズ対応」と役割で絞る
Zfでサードパーティレンズ(純正ではないメーカーのレンズ)を見るなら、まずはフルサイズ対応かどうかを確認しておきましょう。ZfはDXレンズ(APS-Cサイズ専用に設計されたレンズ)を装着すると画像エリアがDX固定になるため、フルサイズの画角を活かしたい人ほど最初に対応センサーサイズを見ておくと安心です。最近はTAMRONやViltroxからもZマウントのフルサイズ対応レンズが出てきており、純正以外にも豊富な選択肢があります。
サードパーティは「純正の代わり」より、「足りない役割を埋める1本」で考える
サードパーティを選ぶ際は、Zfでは純正レンズと1本ずつ置き換えて考えるより、「交換を減らしたい」「花や小物にも寄りたい」「もっと軽い単焦点がほしい」といった不足を埋める視点で考えるのがおすすめです。おすすめのレンズは、以下の3つです。
製品名 | 向いている人 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
旅行や家族写真を1本で回したい人 | フルサイズ対応のF2.8通し標準ズーム。550gで持ち出しやすく、広角側は0.18mまで寄れる | 28mm始まりなので、風景や狭い室内を多く撮りたい人は要注意 | |
花・小物・人物を1本で楽しみたい人 | 1:1マクロに対応した中望遠で、寄れる一本として役割が明確。12枚羽根の円形絞りも魅力 | 90mmなので、室内ポートレートでは撮影距離を取りにくい場面もある | |
Zfをできるだけ軽く持ち歩きたい人 | フルサイズ対応のAF単焦点で、約220gと軽く、日常の常用レンズにしやすい | 開放F2なので、暗所や大きなボケ量ではF1.4級の大口径レンズほどの余裕はない |
標準ズームならTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2、マクロ兼中望遠ならTAMRON 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD、軽快な常用単焦点ならViltrox AF 50mm F2.0 Airのように役割がはっきりしたレンズから選ぶとZfをより使いこなせるでしょう。
Nikon Zfレンズのおすすめ比較まとめ
Zfのレンズ選びはまず基準画角を決め、足りない方向(もっと広く、もっと寄って背景を整理したい、交換を減らしたい)を追加していくと考えると失敗しづらいでしょう。マニュアルレンズを使う人は、レンズ情報手動設定(レンズ登録)とレンズフードまで整えると、手ブレ補正や写りの再現性が安定するでしょう。まずは「持ち出せる一本」から始め、撮れた写真を見返して次に足す画角を決めていきましょう。
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