【2025年版】FUJIFILM X-T5のレビュー比較まとめ 長所・弱点を徹底解説

【2025年版】FUJIFILM X-T5のレビュー比較まとめ 長所・弱点を徹底解説

X-T5 XF16-50mmレンズキット
X-T5 XF16-50mmレンズキット
出品待ち
緻密な描写と余裕のある階調で、風景の細部や人物の肌の質感まで丁寧に表現。広角から標準域をカバーするズームは室内や旅行、日常のスナップに好相性です。反応のよいAFと直感的なダイヤル操作で狙った瞬間を逃しにくく、自然なボケが主役をやさしく引き立てます。バッグにすっと収まり、撮るたびに表現の幅が素直に広がるスタンダードなセット。旅先でも室内でも迷わず使え、家族みんなで共有しやすいのも魅力。カメラ任せでもトーンが崩れにくく、記録がそのまま作品になります。撮ったままの色が心地よく、編集も楽になります。
X-T5 XF18-55mmレンズキット
X-T5 XF18-55mmレンズキット
出品待ち
繊細なディテールと落ち着いた発色で、風景の奥行きやポートレートの肌を上質に描写。標準域のズームは日常から旅先まで幅広く対応し、自然なボケが被写体をそっと引き立てます。ダイヤル中心の操作は手早く、AFも堅実。静かなシャッターフィールでリズムを崩さず、細かな構図の追い込みも快適。作品づくりから記録写真まで気持ちよく使えるセットです。風景から人物まで自然につながり、日常の記録が作品へと伸びていきます。カメラ任せでも優しいトーンにまとまり、アルバム作りがはかどります。撮影後の整理もスムーズです。
X-T5 ボディ
X-T5 ボディ
¥164,000
出品中の商品(3)
クラシカルな操作系と高い描写力を両立したボディ。しっとりとした色乗りと粘りのある階調で、風景の陰影や人物の肌を丁寧に表現します。素早いAFと心地よいシャッターフィールで、決定的な瞬間を気持ちよく切り取れるのが魅力。設定の意図が見通しやすいダイヤル操作で、撮影の没入感も高い。レンズ選びの自由度が広く、作品づくりの軸になります。撮影スタイルに合わせて設定が素直に決まり、思考の流れを邪魔しません。オートでも色と明るさのバランスがよく、撮って出しで作品に仕上げやすいのも魅力。手に馴染む操作感が集中を支えます。

FUJIFILM X-T5は「写真メインで楽しみたい人」に向けた40MPの本格APS-C機として、発売から時間が経った今でも高い人気を集めています。一方で、X-T4からの買い替えやX-T50との違い、ソニーα6700やEOS R7と比べたときの立ち位置が分かりづらいという声も聞きます。そこで複数の実機レビューも交えながら、X-T5の長所・弱点・実際使い勝手・競合比較を一気に整理し、自分にとって本当にちょうどいい一台かを判断できるようにまとめます。

Author
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

チェックアイコン

X-T5は40MPセンサーと7段IBISを備えた「静止画ファースト」の高解像APS-C機で、風景・スナップ・ポートレート重視の人に最適です。

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複数の実機レビューでも画質と色再現は高評価な一方、動体AFと動画の利便性には課題があると指摘されています。

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発売当初から大きなモデルチェンジはなく、Xシリーズの写真寄りフラッグシップとして、X-H2 / X-H2S、X-T50やX-S20と明確に棲み分けされています。

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ソニーα6700やEOS R7と比べるとAF・動画は一歩譲る場面があるものの、レンズラインナップと撮影体験の楽しさで大きな魅力があります。

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新品・中古の価格帯やおすすめレンズの組み合わせも踏まえ、「買って幸せになれる人」と「別機種を選んだ方が良い人」の条件がはっきり見えてきます。

目次

レビュー要点:X-T5がハマる人・ハマらない人

Via: The Verge

X-T5をひと言でまとめると「写真好きのための40MPコンパクトAPS-C」です。X-H2と同じ高解像センサーを、X-T3クラスのサイズ感に詰め込んだのが最大の特徴。ここではまず、どんな人におすすめで、どんな人には向かないのかを整理しておきましょう。

X-T5がおすすめな人の特徴

まず一番相性が良いのは、風景・スナップ・ポートレートなど静止画中心で撮る人です。40MPセンサーとX-Processor 5の組み合わせは非常に優秀で、細部の解像感やダイナミックレンジはAPS-Cトップクラスといって良いレベルにあります。DPReviewの実機レビューでも、X-T5を「静止画ユーザー向けにお気に入りのAPS-Cカメラ」と位置付け、クラス最高レベルの画質と評価しています。

ボディサイズもポイントです。X-T4で少し大きくなり過ぎたと感じていた人にとって、X-T5のコンパクト化はかなり刺さるはず。初代X-T1を思わせるシルエットに、防塵防滴と7段IBISまで詰め込まれているので、街歩きや旅行での機動力は抜群です。クラシカルなダイヤル操作は、数字を回していくだけで露出のイメージがつかみやすく、撮影そのものが楽しくなります。

さらに、JPEG撮って出しを重視する人にも向いています。フィルムシミュレーションが非常に充実しており、クラシッククロームやASTIA、ノスタルジックネガなどを組み合わせれば、RAW現像しなくても完成度の高い写真が作れます。PetaPixelのレビューでも、フィルムシミュレーションと画像処理を組み合わせた静止画画質を高く評価しており、「APS-Cミラーレスの中でも非常に優れた画質」とまとめられています。RAWで追い込む余裕がない家族撮影や旅行でも、カメラ内でかなりのところまで追い込めます。

X-T5が不向きなケースとデメリット

一方で、スポーツ・野鳥など高速動体を本気で狙う人にはベストとは言えません。被写体認識AFは大きく進化したものの、ソニーα6700やEOS R7のような「外してほしくないところで外さない」レベルにはあと一歩という印象です。PetaPixelの実写検証では、同じシーンでα7R Vの合焦率が9割近いのに対し、X-T5は5割程度だったという結果が紹介されています。

動画中心の運用も要注意です。6.2K/30pや4K/60pに対応し画質自体はかなり良いのですが、背面は自撮りできない3方向チルト式です。The Vergeも実機レビューを経て「Vlogは二の次)」と表現し、自撮りやセルフ撮影よりも写真優先の設計だと指摘しています。YouTube撮影をメインにするなら、X-S20やソニーZVシリーズの方が快適でしょう。冷却ファン非対応なので、真夏の屋外で長回しをするような用途にも向きません。

最後に、40MPゆえのデメリットもあります。高画素はトリミング耐性やプリントには最高ですが、データ容量が大きく現像・保存の負荷は確実に増えます。レンズの粗も出やすいので、古いレンズを中心に使っている人は、「写りが甘くなった」と感じる場面も出てくるでしょう。高解像が必要ないスナップ派や、PCスペックに不安がある人は、X-S20やX-T50の方がストレスなく楽しめるかもしれません。

Fujifilm X-T5のレビューサマリ早見表

項目

一言まとめ

デザインと操作性

シャッター/ISOダイヤル中心の“写真機らしさ”が魅力で直感的に露出を決められる一方、持ち歩きで設定が動くことは要注意。

画質・高解像度とフィルムシミュレーション

40.2MPローパスレスの解像とフィルムシミュレーションのJPEGが強みで、トリミングや大判に強い反面、レンズの弱点や微ブレも写りに出やすい。

AF性能と動体撮影

被写体認識で日常の人物・ペットは実用的に追えるが、スポーツ/野鳥はトップ勢(α6700やEOS R7等)ほど歩留まりが安定しない場面がある。

手ブレ補正・シャッター・ファインダーの使い勝手

最大7段IBISで暗所に強く電子1/180000秒も便利ですが、電子シャッターは歪みが出ることがあり、EVFは実用十分でも最上位ほど高精細ではない。

動画性能

6.2K/4K60p・10bit・F-Log2で画作りは本格派な一方、3方向チルトで自撮り運用に向かず長回しは環境次第。

記録・運用(安心感)

UHS-II対応デュアルSDとNP-W235でバックアップ運用とスタミナを両立しやすい構成。

基本情報のおさらい:発売状況とスペックの重要ポイント

Via:DPReview

ここで一度、X-T5の発売状況とスペックの要点を整理しておきます。細かい数値を全部覚える必要はありませんが、「どんな立ち位置のカメラなのか」を掴んでおくと、このあとデザインやAF、競合比較を読むときにも理解しやすくなります。

発売日・ラインナップと価格帯

X-T5は2022年末に登場したXシリーズ第5世代の一員です。兄弟機として同じ40MPセンサーのX-H2、高速連写の積層型センサーを搭載するX-H2Sがあり、その中でX-T5は「クラシックデザインの静止画寄りフラッグシップ」というポジションを担っています。ボディカラーはブラックとシルバーの2色展開で、どちらも質感の高い仕上がりです。

X-T5ボディの発売時希望小売価格は253,000円(税込)でした。2025年時点の新品ボディのメーカー販売価格は298,100円(税込)、XF18-55mmレンズキットはそこから数万円上乗せというレンジになっています。中古市場では状態の良い個体が概ね19万〜22万円台で流通しており、X-T4からの乗り換えやフジ初号機として検討しやすい価格帯になっています。

ラインナップ全体で見ると、下にはX-S20やX-T50、上にはX-H2 / X-H2Sが控えている形です。写真メインで考えればX-T5とX-H2が候補に上がり、動画やスポーツ重視ならX-H2S、予算を抑えたいならX-S20やX-T50へという流れになります。自分の使い方と財布のバランスを考えるうえで、この位置づけを頭に入れておくと判断しやすくなるでしょう。

スペックの重要ポイントだけ押さえる

X-T5のスペックをすべて追いかけると数字が多く迷いやすいですが、実際の撮影で違いが出るポイントは限られています。まずは「画質・安定性・操作・動画・運用」の5つの観点から、X-T5の強みをつかめるように重要項目を整理しました。細かな数値にこだわらなくても、この一覧を押さえておけば X-T5 がどういうキャラクターのカメラなのか把握できます。

項目

内容

撮影に効くポイント

センサー

40.2MP APS-C(X-Trans CMOS 5 HR / BSI / ローパスレス)

トリミング耐性が高く、細部描写に強い。

画像処理エンジン

X-Processor 5

高画素でも処理が重くなりにくい。

ISO感度

常用 ISO125–12800(拡張 ISO64–51200)

低感度画質が強く、明るい屋外で階調を確保しやすい。

手ブレ補正

ボディ内5軸IBIS(最大7.0段)

暗所や望遠でシャッター速度を落としても粘れる。

AF

像面位相差AF / 被写体認識(人物・動物・鳥・車・飛行機など)

日常撮影でピントが安定しやすい。

連写性能

メカ15コマ/秒 / 電子20コマ/秒

決定的瞬間を捉えやすい(RAWはバッファに注意)。

シャッター速度

電子シャッター最速 1/180,000秒

真昼の大口径撮影や高速現象の表現に有効。

動画

6.2K/30p・4K/60p・4:2:2 10bit・F-Log2

色編集しやすく、作品制作にも対応。

EVF

約369万ドット / 倍率0.8

自然で見やすいファインダー像。

背面モニター

3.0型・約184万ドット・3方向チルト

ロー/ハイアングル撮影が素早い(自撮りは不可)。

記録メディア

SD(UHS-II)×2

バックアップ記録が可能。動画はV60以上推奨。

画づくり

フィルムシミュレーション19種 / HEIF 10bit / Pixel Shift

JPEG派も楽しめ、160MPの超高解像合成にも対応。

バッテリー / ボディ

NP-W235 / 約557g / 防塵防滴 / -10℃対応

1日撮影を支えるスタミナと携行性。

X-T5は40.2MPという高解像センサーを中心に設計されており、細部描写とトリミング耐性はAPS-Cクラスでも屈指です。そのぶんブレやピンずれも見えやすいため、7段分の手ブレ補正やシャッター速度の管理が仕上がりを左右します。また、被写体認識AFやメカ15コマ/秒の連写など、日常撮影の歩留まりを高める要素もしっかり備えています。

動画は6.2Kや4K/60pなど本格仕様で、F-Log2による色編集の幅も広いですが、背面モニターの構造はあくまで「写真優先」の設計です。デュアルスロットや長寿命バッテリーなど運用に効くポイントも揃っており、静止画メインのユーザーにとって総合的に扱いやすいパッケージになっています。

デザインと操作性レビュー:撮りたくなるクラシカルボディ

Via:DPReview

X-T5の魅力を語るうえで外せないのが、クラシカルなデザインと操作感です。X-Hシリーズがモードダイヤル主体の「現代的な操作」に振っているのに対し、X-T5はシャッタースピード・ISO・露出補正のダイヤルが並ぶフジらしいスタイル。ここが刺さるかどうかで、X-T5の評価は大きく変わってきます。

クラシカルなダイヤル操作と外観

軍艦部に並ぶダイヤルを見た瞬間、フィルムカメラ世代の人ならニヤッとしてしまうはずです。シャッターダイヤルで速度を、ISOダイヤルで感度を、露出補正ダイヤルで明るさの微調整を、それぞれ物理的に回して決めていく感覚は独特の心地よさがあります。数値を変えるたびに挙動が目に見えて変わるので、露出の仕組みも自然と体に入ってきます。

The VergeはX-T5を、動画志向が強まったX-T4から「写真ファン向けに軌道修正した一台」と評し、X-H2 / X-H2Sがモードダイヤル主体になったなかで、ダイヤル操作とクラシカルな外観を維持している点を高く評価しています。実際、机の上に置いてあるだけでも存在感があり、「今日はこのカメラを持って出よう」と思わせる力があります。道具としての愛着が湧きやすいのは、長く使ううえで地味に重要です。

一方で、ダイヤルが多いことによる弱点もあります。バッグから出したときに露出補正が動いていたり、ISOが変わっていたりということの報告もあります。PetaPixelの実機レビューでも、アナログダイヤルが意図せず動いてしまい撮影前にチェックリストが必要になったと述べられており、デザインの魅力と引き換えに扱いには注意が必要だと指摘されています。撮影前に一度トップを見て、すべてのダイヤル位置をさっとチェックする習慣をつけておいた方が安心です。

グリップ・サイズ感と3方向チルト液晶

サイズ感はX-T4より一回りコンパクトで、X-T3時代のスマートさが戻ってきた印象です。グリップは深すぎず浅すぎずの絶妙なバランスで、XF16-55mm F2.8のような少し大きめのレンズでも不安なくホールドできます。重量はバッテリー込みで約557g、X-H2より軽く、スナップや旅に持ち出しやすいボディです。

背面モニターはX-T4のバリアングルから、X-T3まで採用されていた3方向チルトに戻りました。ローアングルやハイアングルで構えたとき、横に開かずにそのまま上下にチルトできるので、動きがスムーズです。縦位置用のチルトにも対応しているため、縦構図のローアングルポートレートなどでも快適に使えます。The Vergeも、Vlog用途より写真撮影を優先した設計だとしたうえで「ウェストレベルや頭上からの撮影では素早く構えられる」と述べており、写真重視のトレードオフとして評価しています。

ただし、自撮りやVlog目線では完全なマイナスです。画面を前に向けられないので、フレーミングを確認しながらの自撮り動画は基本的に不可。外部モニターを追加する手もありますが、せっかくコンパクトなボディなのに、アクセサリーでゴテゴテにしてしまうとX-T5の良さが薄れます。静止画重視の割り切りと受け止められるなら最高の設計ですが、「どちらもやりたい」と考える人はX-S20やX-H2も候補に入れて比較した方が良いでしょう。

画質・高解像度とフィルムシミュレーション

X-T5の作例 📸photo by ふわわさん

X-T5が多くの写真好きから支持される最大の理由は、やはり画質です。40MPというAPS-Cではトップクラスの解像度に、フジらしい色再現と豊富なフィルムシミュレーションが合わさり、「撮って出しでも気持ち良い」「RAWで追い込めば相当粘る」という二重の楽しみ方ができます。

40MPセンサーが生む解像感とダイナミックレンジ

解像感については、初めて等倍で見た人が驚くレベルです。風景の木々の葉や建物の細かいディテールまで、APS-Cとは思えない情報量で記録されます。Digital Camera Worldも実機テストで、40.2MPセンサーにより細部描写でEOS R7やフルサイズのニコンZ 6IIを上回るとし、同クラスのフルサイズ高画素機に匹敵する解像力と評価しています。そのため大判プリントやトリミング前提の撮影でも余裕があります。

ローパスレス構造のため、シャープなレンズと組み合わせれば線の一本一本がクッキリ描かれます。その一方で、モアレが出やすい被写体では影響が出る可能性もあるので、建築やスーツ生地などを頻繁に撮る人は覚えておくと良いでしょう。ダイナミックレンジは低感度域で特に優秀で、ハイライトの粘りもシャドウの復元もかなりのものです。RAWで少しアンダー目に撮っておき、後で持ち上げるスタイルとも相性が良いです。

高画素ゆえの弱点として、手ブレやピントずれが可視化されやすい点も挙げられます。同じシャッター速度でも、従来の2600万画素機よりブレが目立ちます。そのため、シャッター速度は気持ち速めを意識し、しっかり構えることが重要です。逆に言えば、撮影技術をきちんと返してくれるカメラでもあり、練習するほど結果に跳ね返ってきます。

フィルムシミュレーションと色の作り込み

色に関しては、フジ機ならではの強みがそのままX-T5にも受け継がれています。PROVIAやVELVIAといった定番に加え、クラシッククロームやノスタルジックネガなど、作り込まれたプロファイルが多数搭載されています。The Vergeは「X-T5を選ぶ大きな理由のひとつは、このフィルムシミュレーションにある」といった趣旨で触れており、JPEG仕上がりのクオリティは他社APS-Cと比べても強みと言えます。

例えば旅行スナップではクラシッククロームをベースにすると、少し渋めで映画のワンシーンのようなトーンに仕上がります。ポートレートならASTIAやPRO Neg. Hiで肌を自然に整えつつ、光の柔らかさも表現できます。ノスタルジックネガは夕暮れや柔らかい光と相性が良く、エモーショナルな雰囲気が簡単に出せます。JPEG撮って出し派にとって、これだけで現像ソフトいらずと言っても大げさではありません。

RAW現像を前提にする人でも、フィルムシミュレーションはガイドとして使えます。カメラ内でおおよその方向性を決めておき、LightroomやCapture Oneで微調整する流れにすると、仕上がりのブレが減ります。Digital Camera Worldは、X-T5は現像で差が出やすく、Lightroom(Adobe Camera Raw)だと初期設定でわずかに甘さやノイズ感が出る一方、Capture Oneでは良好な結果になったと述べています。RAW派は“ソフト選び”も含めて画質を詰める余地があります。

AF性能と動体撮影の実力

X-T5の作例 📸photo by usausaさん

X-T5世代で大きく進化したのがAFです。AIを用いた被写体認識AFが搭載され、人・動物・鳥・乗り物などをカメラ側で見分けてくれます。ただし、ソニーやキヤノンの最新AFと比べたときの差が気になる人も多いはず。実際のプロのレビューでもX-T5の評価が割れるのがAFです。The Vergeは短時間のハンズオンながら、追従が粘って合焦も速いとしつつ、遠距離+背景が騒がしい条件では瞳AFが迷う場面があったと書いています。一方PetaPixelは“瞳AFが当たり外れ”と厳しめで、動物・鳥の目に来ない事例も挙げています。

ここでは日常撮影と動体撮影に分けて、実力と限界を整理します。

被写体認識AFの進化と日常撮影

人物撮影では、従来のX-Tシリーズから明らかに進歩しています。顔・瞳検出の反応速度が上がり、多少暗い室内でもしっかり目を追ってくれます。スナップで子どもを撮る程度なら、AFが足を引っ張ることはほとんどないでしょう。DPReviewも、ポートレートやスナップ用途では不満の少ないAFになったと評価しています。

被写体認識AFの対象は、人・動物・鳥・車・オートバイ・自転車・飛行機・電車など。オートにしておけば、犬猫を見つけたときは動物、電車が来たときは列車、と状況に応じて判断してくれます。日常使いでは、深く意識しなくても「カメラが勝手にいい感じのところにピントを置いてくれる」感覚に近いです。ただしメニュー構成はやや複雑で、PetaPixelは「設定の階層が深く、慣れるまで少し手間取る」と指摘しています。

一方で、遠距離の被写体や画面端の人物では、瞳ではなく顔検出になりやすかったり、背景に引っ張られる場面もあります。完璧なトラッキングを期待すると、どうしてもソニーやキヤノンと比較してしまいがちです。そうしたシーンでは、AFポイントを中央付近に戻し、必要に応じてジョイスティックで素早く移動させる癖をつけると歩留まりが上がります。

スポーツ・野鳥撮影で見える限界

高速で動く被写体を追う場面では、X-T5のAFは「使えるが最強ではない」という立ち位置になります。15コマ/秒のメカ連写自体は十分速く、被写体認識も効きますが、連写中の歩留まりでソニーα6700やEOS R7に一歩譲る印象です。PetaPixelは、同じ条件で野鳥を撮り比べた際のヒット率がソニーの約9割に対し、X-T5は約5割だったと具体的な数字を挙げています。

ローリングシャッターの影響を避けるためスポーツではメカシャッターを使うことが多く、その場合バッファの浅さも気になります。RAW連写は1秒ちょっとで詰まり、その後は書き込み待ちになるため、決定的瞬間が連続する場面ではストレスを感じるかもしれません。JPEGのみやロスレス圧縮を活用する工夫も必要です。

本気で野鳥やモータースポーツを攻めたいなら、同じフジのX-H2Sや、他社フルサイズの高速機を検討した方が安心です。逆に、運動会や子どものサッカー程度であれば、設定を追い込めば十分実用になります。AF-Cカスタムで追従特性を変えたり、被写体認識を「動物・鳥」に絞るなど、小さな工夫で結果はかなり変わってきます。動体撮影の比率がどの程度なのか、自分の使い方を冷静に振り返って判断すると良いでしょう。

手ブレ補正・シャッター・ファインダーの使い勝手

Via: The Verge

X-T5は5軸ボディ内手ブレ補正と、1/180000秒という超高速電子シャッターを備えています。EVFや背面モニターも含めて、撮影体験を支える「見え方とブレ抑制」の部分をチェックしておきましょう。

7段IBISと電子シャッターの実用性

ボディ内手ブレ補正は最大7段とされていますが、体感でもかなり効きます。広角レンズなら1/4〜1/2秒程度でも息を止めてしっかり構えれば、意外なほど成功カットが得られます。夜の街スナップで、ISOを極端に上げなくても撮れるシーンが増えるのは大きなメリットです。望遠側でも2〜3段分は確実に効いている印象で、手ブレが怖くてシャッター速度を上げていた場面でも、少し攻めた設定にできます。

電子シャッターの1/180000秒は、日常ではオーバースペックに見えますが、開放F1.2で真昼に撮るようなシーンでは意外と役立ちます。NDフィルター無しでも露出を抑えられ、ボケを生かしたポートレートが気軽に撮れます。水しぶきや粉の舞い上がりなど、一瞬の動きを止めたいときの表現手段としても面白いです。

ただし電子シャッターではローリングシャッター歪みが避けられず、速いパンや動体では縦線が傾いたり被写体が変形して写ることがあります。スポーツや乗り物などの撮影では、基本的にメカシャッターを使い、電子シャッターは静物・静かな現場・ハイスピード表現に限定する運用が現実的です。静音で撮りたいコンサートや舞台撮影では、電子シャッターの恩恵が最大限に活きてきます。

EVFと背面モニターの見やすさ・使いやすさ

EVFは約369万ドット・倍率0.8倍で、数字だけ見ると最近のフラッグシップより控えめですが、実際に覗くと十分な精細感があります。発色も自然で、暗所では自動でゲインアップしてくれるため、夜の街でも構図やピントが確認しやすいです。X-H2の576万ドットと比べても、「言われてみれば違うかな」レベルで、実用面では困りません。

背面モニターは3方向チルト式で、上下と縦位置に対応します。ローアングルでのスナップや子どもを見下ろす構図、頭上に掲げての撮影など、日常で出てくる多くのシーンをカバーできます。タッチ操作はAFポイント移動や再生拡大に対応しており、必要最低限は押さえていますが、メニューまで完全タッチ操作というわけではありません。ここはソニーやキヤノンに慣れている人だと、少し古風に感じるかもしれません。

全体的には、「必要なところはしっかり押さえつつ、派手なギミックは削ぎ落とした」印象です。ファインダー・モニター周りでX-T5に決定的な弱点はなく、静止画撮影に集中できる環境が整っています。自撮り用途や完全タッチ操作を求めない限り、不満を感じる場面は少ないでしょう。

動画性能レビュー:静止画寄りハイブリッドとしての実力

X-T5は「静止画ファースト」とよく言われますが、実は動画スペックもかなり本格的です。6.2K/30pや4K/60p 10bit、F-Log2対応と、紙の上の数字だけ見れば動画専用機に近い内容になっています。PetaPixelの動画に対する総評が分かりやすく、動画の質自体はかなり高く評価し、“ローリングシャッターがほぼ気にならない見栄えの良い映像”と述べています。その一方で、反転モニターではないためワンオペ撮影では確認性が落ち、結局は外部モニター/レコーダー追加で機動力が相殺されるとも指摘しています。

実際の画質と、運用面での制約を分けて詳しく見ていきましょう。

6.2K/4K動画のクオリティ

画質面だけを見れば、X-T5の動画はかなり優秀です。約1.23倍クロップの6.2K記録からダウンサンプリングされる4K HQモードは細部のディテールが豊かで、解像感も非常に高いです。PetaPixelも「APS-Cとして非常に優れた映像品質で、ローリングシャッターも実写ではほとんど気にならない」と評価しており、静止画機として見られがちなX-T5でも、画づくりそのものは本格的な動画機に迫るレベルだとしています。

F-Log2を使えばダイナミックレンジも広く、編集でのグレーディング耐性も十分。肌のトーンも富士らしく自然で、人物撮影でも不安はありません。カラーグレーディングを軽めに済ませたい場合は、ETERNAやクラシッククローム系のフィルムシミュレーション動画を使うと、撮って出しでも「それっぽい」トーンになってくれます。静止画と同じ色作りができるので、写真と動画を混ぜた作品でも統一感が出しやすいです。

外部出力に関しても、対応レコーダーに接続すれば最大6.2KのRAW出力からProRes RAWやBlackmagic RAWで記録可能です。プロジェクトによっては、X-T5をBカメラとして使いながら、Aカメラのフルサイズ機と画を合わせる運用も十分可能です。画質だけ見れば、動画用途でも「ちゃんと仕事ができる」レベルと言って良いでしょう。

Vlog・YouTube用途との相性と制約

問題は運用面です。先ほど触れたように、背面モニターは自撮りには対応していません。The Vergeはレビュー内で「Vlogは二の次」と表現し、自撮りやセルフ撮影よりも写真優先の設計だと指摘しています。自分の表情やフレーミングを確認しながら喋るタイプの配信をするなら、この点は致命的です。

もう一つの制約が発熱と記録時間です。室温が高い環境で4K/60pを長回しすると、30分前後で温度警告が出るケースもあります。冷却ファンを取り付けられるX-H2Sと比べると、長時間収録には向きません。イベントのノーカット記録や、何時間も回し続ける配信には、別のカメラを用意した方が安全です。

まとめるとX-T5の動画は「ときどきしっかり撮りたい静止画メインユーザー」にぴったりです。静止画が9割、動画は1割から2割くらいという人なら、画質も機能も十分すぎるほど。逆に、動画が活動の中心であれば、同じ富士ならX-H2SやX-S20、他社ならソニーα7S IIIやα6700など、動画寄りのモデルを選んだ方がストレスは少ないでしょう。

レンズ選びとおすすめセットアップ

Via: The Verge

X-T5の40MPセンサーを活かすかどうかは、レンズ次第と言っても過言ではありません。古い設計のレンズでも味は出ますが、高解像を求めるなら新世代XFレンズの出番です。ここでは用途別におすすめの組み合わせを整理します。40MPの副作用として、Digital Camera Worldはキットで組まれがちなXF16-80mmの周辺解像や、80mmでのシャープさ不足を具体的に指摘しています。さらにXF10-24mmも24mm側で周辺が甘くなりやすいとし、“高画素はレンズの弱点を隠してくれない”という話につなげています。

常用ズームと標準単焦点の鉄板組み合わせ

まず一本で幅広くカバーしたいなら、XF16-80mmF4 R OIS WRが扱いやすいです。広角24mm相当から中望遠120mm相当までカバーし、防塵防滴・光学手ブレ補正付きという点はX-T5とも好相性です。ただし40MPセンサーでは周辺部や望遠端の甘さが見えやすく、「キットとしては十分だが、X-T5の解像性能をフルには引き出せない」と指摘されています。旅行や散歩で軽快さと守備範囲を優先する用途には便利ですが、細部描写を最重視するなら後述の大口径単焦点やXF16-55mmF2.8なども検討したいところです。

標準単焦点で高解像を狙うなら、XF33mmF1.4 R LM WRが鉄板候補になります。開放からシャープで、ボケもなだらか。ポートレートや日常スナップにちょうど良い画角で、「とりあえずこのレンズをつけておけば間違いない」という安心感があります。海外レビューでも、X-T5世代の高画素センサーと組み合わせて非常に高い描写を見せると評価されています。

もう少しコンパクトにまとめたい場合は、XF35mmF2 R WRやXF27mmF2.8 R WRも選択肢です。最新のF1.4シリーズほどの解像はありませんが、絞れば40MPでも十分。ただし、周辺部までカリカリを求めるなら、新設計の単焦点の方が安心です。X-T5を手に入れたタイミングで、少なくとも一本は高解像対応の単焦点を用意しておくと、カメラのポテンシャルを体感しやすくなります。

風景・ポートレート・望遠に向くレンズ

風景重視の人には、XF18mmF1.4 R LM WRがかなりおすすめです。広角27mm相当の画角で、開放から隅までシャープ。山や海などの遠景だけでなく、街のスナップでも使いやすい焦点距離です。もう少し広く欲しいなら、XF10-24mmF4 R OIS WRも候補に入ります。こちらは超広角から標準寄りまで一本でカバーでき、風景メインの旅にも向きます。

ポートレート用には、XF56mmF1.2 R WRがX-T5と最高の相性です。新型のWR版は開放からしっかり解像しつつ、ボケはとろけるように滑らか。40MPでも肌のディテールや髪の質感をしっかり描きつつ、背景は大きくぼかして被写体を際立たせてくれます。まさに「フジで人を撮るならこれ」という一本です。

望遠側が欲しくなる人は、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRやXF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRが候補になります。前者は大きく重い代わりに描写は一級品で、X-T5の40MPでも安心して使えます。後者は軽量で、防塵防滴構造と約5.5段分の光学手ブレ補正を備えつつ価格を抑えた一本で、野鳥入門や運動会にも十分対応可能です。いずれのレンズも、XマウントがAPS-C専用であるメリットを活かし、システム全体を比較的軽量に保ちながら望遠まで伸ばせます。

競合機との比較で見えるX-T5の立ち位置

X-T5が気になっている人の多くは、同じ富士フイルムの他機種や、ソニー・キヤノンのAPS-Cと迷っているはずです。ここでは代表的な競合と比べながら、X-T5の立ち位置を整理します。

機種

立ち位置

FUJIFILM X-T5

40MP高解像とクラシカル操作で“静止画を気持ちよく撮る”写真ファースト機(動画・自撮りは割り切り)。

FUJIFILM X-H2

同じ40MP高解像を軸に、8KやCFexpress対応など“仕事も見据えた万能寄り”の上位機。

FUJIFILM X-S20

バリアングル+強い動画機能で“写真も動画も自撮りも”を1台で回しやすいハイブリッド機。

FUJIFILM X-T50

40MPを小型ボディに詰めた“軽量・高解像”路線(防塵防滴やデュアルスロットは省略)。

Sony α6700

被写体認識AFと動画のバランスが強い“動体・動画重視の定番APS-C”。

Canon EOS R7

高速連写+被写体検出で“スポーツ・野鳥に強いAPS-C”(運用はレンズ構成で差が出る)。

X-H2・X-S20・X-T50との違い

まず同じ富士フイルム内での比較です。X-H2はX-T5と同じ40MPセンサーを搭載しつつ、より大型のボディとモードダイヤル、576万ドットEVF、CFexpressスロット、8K動画などを備えた「プロ寄り万能機」です。画質そのものはほぼ同等ですが、連写耐性や動画周り、操作のカスタマイズ性はX-H2が上と考えてよいでしょう。その代わりサイズと重量、価格も増します。

X-S20とX-T50は、X-T5よりコンパクトで価格も抑えめのラインです。X-S20は26MPセンサーでバリアングル液晶・強力な動画機能を備えた「お手軽ハイブリッド」。X-T50はX-T5と同じ40MPセンサーを小さなボディに詰めた「ライト版X-T5」といった立ち位置ですが、防塵防滴やデュアルスロットが省略されます。耐久性や安心感、操作の余裕を求めるならX-T5、軽さと価格を優先するならX-T50やX-S20と考えると整理しやすいです。

ソニーα6700・EOS R7など他社APS-Cとの比較

ソニーα6700は、AFと動画のバランスで見ると現行APS-Cのトップクラスに位置する一台です。AIプロセッサーによる被写体認識は非常に賢く、スポーツや野鳥ではX-T5より歩留まりが高い場面が多いでしょう。4K120pにも対応しているため、スローモーションを多用する人にも向きます。一方で、レンズラインナップがフルサイズ寄りだったり、操作系がややドライな印象なのは好みが分かれるところです。

キヤノンEOS R7は、連写性能とAFで評価が高いAPS-C機です。30コマ/秒の電子連写や、乗り物認識AFなど、動体撮影に強みがあります。ただしレンズはフルサイズRFとの共用前提でシステムが組まれており、APS-C専用レンズはまだ手薄です。Xマウントの豊富なAPS-C専用レンズと比べると、コンパクトなシステムを組みにくい側面があります。

こうして比べてみると、X-T5は「画質とレンズシステム、撮影体験の楽しさ」を軸に選ぶカメラだと分かります。AF・動画を最重視するならα6700やR7に軍配が上がる場面も多いですが、「写真を撮る行為そのものが楽しいカメラ」「ボディもレンズも含めて持ち出したくなるシステム」という観点では、X-T5は今でも魅力的な選択肢です。

価格・買い方・どんな人がX-T5を選ぶべきか

X-T5の作例 📸photo by 悠瑠珈さん

最後に、X-T5の価格イメージと、どんな人が選ぶと合いやすいかを整理します。新品・中古の相場感と、他機種との兼ね合いを踏まえて判断材料にしてみてください。

新品・中古価格とお得な買い方

新品ボディはメーカー販売価格で298,100円(税込)、中古美品は19〜22万円前後というレンジが今の目安です。同じ富士フイルムで見ると、X-S20やX-T50よりは高く、X-H2 / X-H2Sよりは安い位置になります。価格だけで見ると決して安くはありませんが、高画素センサーとIBIS、防塵防滴、デュアルスロット、豊富なフィルムシミュレーションを考えると、パフォーマンスは十分に見合っていると言えます。

これからXシステムを始める場合は、ボディ+標準ズーム+標準単焦点くらいまでをセットで予算に入れておくと後悔が少ないです。最初から高解像対応の単焦点を一本持っておくと、「X-T5を選んだ意味」がはっきり体感できます。

X-T5がぴったりな人/他機種を選んだ方がいい人

X-T5がぴったりハマるのは、静止画中心で「撮るプロセスも含めて楽しみたい人」です。風景や街のスナップ、ポートレートをじっくり撮りたい。フィルムシミュレーションで自分好みの色を追い込みたい。小さすぎず大きすぎないボディで、撮影に集中したい。そんな希望をいいバランスで叶えてくれる一台です。

逆に、動画・Vlog中心の人や、本気のスポーツ・野鳥がメインテーマの人は、別のカメラを選んだ方が幸せになれる可能性が高いです。同じフジならX-H2SやX-S20、他社ならソニーα6700やフルサイズの動画寄り機種などが候補になるでしょう。また、「とにかく軽さと価格優先」であれば、X-T50やX-S20の方が合っているはずです。

どのカメラにも得意・不得意があります。X-T5は間違いなく尖った一台ですが、その尖り方が自分の撮りたい世界と一致しているなら、長く付き合える相棒になってくれます。この記事を読みながら、自分の撮影スタイルやこれから撮りたいものを一度イメージしてみてください。そのイメージに、X-T5の姿が自然に重なってくるなら、選んで後悔することは少ないはずです。

まとめ

FUJIFILM X-T5は、40MPセンサー・7段IBIS・クラシカルなダイヤル操作・豊富なフィルムシミュレーションを備えた、「写真をとことん楽しむためのAPS-C機」です。海外レビューでも静止画画質と色再現は高い評価を受けており、風景やスナップ、ポートレートを中心に撮る人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。一方で、AFや動画の運用面ではソニーα6700やEOS R7などの競合に一歩譲る場面もあり、スポーツ・Vlog主体の人には別のボディが向いているケースもあります。

大事なのは、自分が「何をどんな気持ちで撮りたいか」です。もしあなたが、撮影のプロセスも含めてじっくり味わいたいタイプなら、X-T5はきっと良きパートナーになってくれるはずです。まずは店頭やレンタルで一度触ってみて、ダイヤルの感触やファインダー越しの世界を体験してみましょう。その瞬間、「あ、これは自分のカメラだ」と感じたなら、その直感を大切にしてあげてください。


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X-T5 XF16-50mmレンズキット
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X-T5 XF18-55mmレンズキット
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