大雪山

北海道最高峰・旭岳を中心とする大雪山系は、高山植物の群落と荒々しい火山地形が同居する“神々の庭”。ロープウェイで標高1600mまで一気に上がれば、夏はチングルマの白い綿毛、秋は絨毯のような赤黄錦が広がり、広角で山稜を、マクロで高山花を狙える。山頂方面の噴気孔は長秒露光で蒸気を柔らかく写せば迫力と神秘性が同居。雲海やブロッケン現象も頻発し、朝焼けのゴールデンアワーは劇的な光芒が山腹を染める。冬は樹氷と霧氷が造形美を作り、雪原をハイキーで表現するとミニマルな抽象写真が完成。四季すべてが作品となる壮大なフィールド。