昭和万葉の森

昭和万葉の森は、全国植樹祭の会場跡に万葉植物を集めて整備された22ヘクタール超の森林公園で、アカマツ林と落葉広葉樹がゆるやかな起伏を覆う「学びの森」です。万葉歌にちなんだ名を持つ遊歩道や歌碑が点在し、広角で木道と木立、遠くの斜面を入れるだけで物語性のある一枚になります。新緑や紅葉の頃は順光と逆光を撮り分けると葉の透け感が美しく、足元の万葉植物はマクロで葉や花のディテールに寄ると、時代を超えて受け継がれる日本の植生の豊かさを感じさせる写真に仕上がります。冬は薄雪の積もった松林が静まり返り、モノクロ調に仕上げると時間が止まったような森の空気感を強調できます。