大滝

長野県茅野市・蓼科高原の大滝（蓼科大滝）は、雑魚川に懸かる高さ約25m・幅10mの滝で、苔むした原生林の奥、遊歩道の先に突然現れるダイナミックな水のカーテンです。広い滝口から一気に落下する水は夏でも冷気を運び、長秒露光で絹のベールのように描けば、周囲の深い緑と相まって幻想的な一枚になります。紅葉の頃は頭上を覆うカエデが真紅に染まり、滝つぼへ舞い落ちた落ち葉が水面に浮かぶ様子もフォトジェニックです。苔のじゅうたんを前景に置いたローアングルや、木立越しに滝を覗き込むフレーミングなど、構図を変えながら季節ごとの光をじっくり探りたい場所です。