インクラの滝

インクラの滝は、北海道白老町・社台川に懸かる落差約44m、幅約10mの日本の滝百選にも選ばれた名瀑で、水が途中で二筋に分かれて落ちる独特のシルエットが特徴です。かつて山奥から木材を運ぶインクライン（貨物ケーブルカー）が設けられていたことからこの名が付き、展望台からは深いV字谷の奥に白い水柱と岩壁、原生林の緑が重なる迫力ある景観を俯瞰できます。新緑や紅葉、残雪の季節で背景の色が大きく変わり、スローシャッターで流れを描けば、豪快さと繊細さを併せ持つ一枚に仕上がります。展望台までは遊歩道が整備されていますが、崖沿いなので手すりの内側から安全第一で構図を探りたいスポットです。