巻機山（裏巻機登山コース）

巻機山（裏巻機登山コース）は、北側の裏巻機渓谷をつめて山腹へと抜けるワイルドなルートで、切り立った岩壁と深い谷、滝やナメ床の流れが連続する。新緑期は岩と若葉の対比が鮮烈で、盛夏は水飛沫と苔むす岩が涼感を与え、秋は斜面一面の紅葉と白い沢筋が描く縦のラインが印象的。狭いトラバース道やくり抜かれた岩の道など変化に富み、広角で足元の渓流と頭上の岩壁を同居させるとスケール感が出る。望遠では滝の一部や紅葉のパッチを切り取り、NDで水を絹のように流せば動きのある一枚に。増水やスラブには十分注意しつつ、岩肌の質感描写にこだわりたいコースだ。