陣場形山

伊那谷を見下ろし中央・南アルプスの壁が迫る陣場形山は、雲海と街明かり、星景が交差する稀有なステージ。新緑から霜朝、積雪まで四季で表情が変化。夜明け前は橙の帯と車の軌跡が描くラインが美しい。草原や一本木を前景に広角で奥行きを、望遠で稜線の層を圧縮。雲の流れはシャッター速度で調整し、タイムラプスやパノラマ合成も作品化に効く。夜はテントの灯りや車の光跡が前景のアクセントになり、星の動きと街の瞬きが対話する。放射冷却の朝は雲海の発生率が上がるので、日の出30分前から稜線の染まりを狙う。露出は控えめにしてハイライトを守ると後処理が楽。