昭和湖

昭和湖は栗駒山の1944年噴火で形成された強酸性の火口湖で、晴天時にはエメラルドグリーンが雲と周囲の紅葉を鏡のように映す。湖畔は火山ガスのため立入規制があり、須川温泉からの登山道途中の展望デッキから撮影するのが定番。朝方は逆光で湖面が透過光を帯び、岩肌の硫黄色と相まって超現実的な色彩が現れる。夏は高山植物・秋は紅葉が湖面を縁取り、PLフィルターで反射を調整すると色が際立つ。強風時は水面に波紋が出て動きのあるカットが得られる。周辺岩盤は赤褐色で、湖の緑との補色関係が強く、露出を–0.3段ほどマイナス補正して色飽和を上げると印象的な仕上がりになる。