高千穂神社

神話の舞台として名高い高千穂神社は、1900年の歴史を刻む檜皮葺きの本殿と樹齢800年の夫婦杉が放つ荘厳な気配が写真映え抜群。日中は杉木立の斜光が苔むした石畳にスポットライトを落とし、ネイチャーグリーンのグラデーションを演出。夜になると毎晩奉納される高千穂夜神楽で篝火が揺らぎ、面を付けた舞い手が残像を描く長秒撮影が楽しめる。春は新緑、秋は黄葉と四季折々の彩りが神域に奥行きを与え、雨天時は濡れた樹皮が深い色艶を纏い神秘性が増す。参道の石灯籠を前景に玉ボケを散らす開放撮影や、ドローンで社叢全体を俯瞰するなど、多角的な表現に応える聖域だ。