土居廓中（武家屋敷）

土居廓中は、石垣と生け垣、武家門が連なる静かな武家町で、直線と曲線のバランスが美しい。朝は人が少なく、門前の影が長く伸びて立体感が出ます。春は若葉、梅雨は苔の艶、秋は落ち着いたトーンで渋く決まる。広角で道の消失点を作り、望遠で石垣の反復や門の意匠を圧縮すると“格式”が伝わる。生け垣のうねりを前景に入れると奥行きが増し、雨の日は石が黒く締まって質感が最高。足元の水たまりに門が映る瞬間も狙い目です。夜は街灯の点光を背景に玉ボケでまとめると、宿場のような余韻が残せます。モノクロで線を強調するのもおすすめです。