殺生河原

噴気孔から蒸気が上がり、硫黄の匂いと荒涼とした地面が“月面みたい”な絵を作る活火山の現場。蒸気は風で形が秒単位で変わるので、連写で一番いい渦を拾うのがコツです。冬は雪の白と湯気の対比が強烈で、曇天でも立体感が出やすい。初夏は周辺のシャクナゲやツツジが色を添え、殺伐さとのギャップが面白い。広角で荒野感、望遠で噴気孔や硫黄の結晶を狙うとメリハリが出ます。硫化水素が出る場所なので長居はせず、立入禁止や注意表示は絶対に守ること。機材は帰宅後に軽く拭いて塩分・硫黄対策も。望遠で蒸気と遠景を重ねると奥行きが出る。寒い日は電池も冷えるので予備が安心。