しぶき氷

しぶき氷は、冬の強い風で湖や川の水しぶきが木の枝や岸の岩に瞬時に凍り付き、透明な氷のオブジェとなる現象です。福島では湖岸の樹木や柵が白く凍り、朝日や夕日を浴びるとガラス細工のような輝きを見せます。逆光で撮ると氷の輪郭が強く光り、背景を暗めに落とせば立体感がぐっと増します。マクロで一つ一つの氷の造形に寄れば、自然が生んだアート作品として切り取れ、岸辺の足跡や凍りついた草まで入れると厳しい寒さも伝わります。風向きや水位で形が日々変化するので、通って“お気に入りの氷”を探す楽しみもあり、冬の通い撮影にも向きます。