法華宗総本山 本成寺

三条市の本成寺は、法華宗の総本山らしく約六千坪の境内に堂塔伽藍がゆったり並ぶ“町の大伽藍”。赤門をくぐると一直線の参道の先に本堂が構え、春は桜、秋は紅葉が見事なトンネルをつくります。節分会の鬼踊りでは、迫力ある鬼の面と衣装が境内を駆け巡り、望遠で表情を追えば熱気あるカットに。普段は石畳や塔頭の屋根、石川雲蝶ゆかりの彫刻などディテールも豊富で、広角と中望遠を持って半日じっくり歩きたい寺です。朝夕の斜光で本堂の屋根や石灯籠に落ちる影を意識すると、“越後の大寺”らしい重厚感がぐっと増します。季節ごとに通って光と色の変化を追いたくなる大寺院です。