番神堂

番神堂は、素朴なお堂と周囲の風景がつくる“海辺・港町の信仰”の気配が魅力で、シンプルな被写体ほど光の選び方が効きます。青空の日は輪郭がくっきり、夕景はシルエットで締まり、雨上がりは濡れた路面の反射が雰囲気を底上げ。風が強い日は幟や草木の揺れを1/10秒前後で少し流して動きを写すのも面白い。ブルーアワーは空が深い藍になり、灯りがあれば点景として最高。三脚があるなら長秒で雲や波、車の光跡を滑らかにし、静けさと動きを両立させたい。標準で情景、望遠で扁額や奉納物の文字を切り取れば、土地の物語が立ち上がります。