丹生官省符神社

高野山町石道の起点近く、慈尊院の裏山に鎮座する世界遺産の古社。本殿の朱と檜皮、石段と町石が作るリズムは、広角で参道の奥行きを強調すると巡礼路の臨場感が出る。振り返れば九度山の集落と山並みが重なり、望遠で屋根越しに切り取ると“山麓から高野へ”の物語が写る。曇天や霧の日は森の階調が豊かで、苔と石の質感も増す。朝夕は鳥居のシルエットが美しい。