冠稲荷神社

社名のとおり冠をいただくように社叢がまとまる冠稲荷神社は、朱の鳥居と花の季節が主役。春は木瓜や桜、藤が境内を染め、花手水や絵馬の色も写真の差し色に。夏は青葉のトンネル、秋は七五三の晴れ着が点景、冬は澄んだ光で刻字が立ちます。順光は朱が鮮やか、曇天は階調が残って渋い。広角で鳥居の連続と参道の消失点を作り、50〜85mmで社号標や狛犬の表情、注連縄の繊維を丁寧に。雨上がりは石畳の反射、夜は提灯の玉ボケで“縁結びの気配”も写せます。逆光は花が透けて柔らかく、PLで葉の反射を抑えると朱が締まります。参拝者を点景に入れると奥行きも出ます。