大師山清大寺・越前大仏

越前大仏の巨大な坐像と大伽藍が並び、人物を点景に入れるだけでサイズ感が伝わる。堂内は暗めなので手ブレ対策をし、広角で全景、望遠で仏の目線や金色の反射、壁面の小仏の反復を拾う二段構えが効く。見上げ構図は歪みが出やすいので、少し離れて中望遠で圧縮すると迫力が増す。境内の回廊や五重塔を入れるとスケールがさらに伸びる。春は桜、秋は紅葉が石と金に色を足し、冬は雪で輪郭が締まる。夕方の斜光は影が長く、晴天は白飛びに注意して露出控えめに。境内の石像群は反復が美しく、望遠で圧縮すると“無限感”が出る。雪の日の朝は人が少なく、金色が静かに輝く。