雄島

長さ224mの朱塗り橋を渡ると、タブやヤブニッケイの原生林に包まれた「神の島」へ。島を周回する遊歩道からは柱状節理の断崖と透き通るエメラルドの入り江が望め、波打ち際の苔むす玄武岩が前景に最適。橋の上から狙う朝焼けや、冬の荒波に海霧が舞う瞬間はドラマチックで、夜は灯台と天の川、朱橋のシルエットが浮かび上がる。コンパクトな島ながら四季と光の変化が豊かなロケーション。島内の大湊神社では苔むす石段と巨樹の根が織りなす幽玄の緑が広がり、朱橋を見下ろす展望台からはライトアップされた橋と漁火が一望。干潮時に現れる潮だまりは長秒で空を映す天然ミラーとなり、マクロで生き物を狙う足元撮影も楽しい。