西福寺・開山堂「石川雲蝶の彫刻」

魚沼の古刹・西福寺の開山堂に、石川雲蝶の彫刻が天井から欄間までびっしり。龍や人物、草花の透かし彫りが光で表情を変える“彫りの迷宮”で、露出は少し抑えて陰影を残すのがコツ。標準〜中望遠で一枚一枚の物語を拾い、広角で天井全体の密度を見せると圧倒感が伝わる。暗所ゆえ高感度か手ブレ対策は必須、フラッシュは封印で。木彫は横光で立体感が出るので、窓側から斜めに狙うと線が浮く。外の雪国の白と木の黒をセットで撮ると対比が効き、雨の日は木が艶めいて彫りがさらに立つ。同じ題材でも距離を変えると別物になるので、全景→中景→細部の順で撮ると後で編集が楽。