春日神社(泉佐野市春日町)

海風の届く泉佐野の街中にある鎮守は、都会と信仰の距離が近いのが魅力。鳥居の先に商店や住宅が続く景色をあえて入れると、土地の生活感が写真になります。朝は人が少なく線が整理され、夕方は灯りと影が増えて情緒が出る。雨上がりは路面反射で鳥居が映え、夜は車のライトを低速で流すと“街の動脈”が写る。望遠で鈴緒の繊維、狛犬の目線、絵馬の色を拾い、広角で参道の消失点を作ると画面が締まります。青い時間に提灯を入れると、都会の中でも神域がふっと浮かび上がります。鳥居の影が路面に落ちる角度を探すと、街中でも“線”の写真になります。夕方は逆光で縁取り、夜は手すりや階段を入れて立体的に撮ると都会の神社らしく締まります。