砥石城跡

千町平野を見下ろす標高約100mの丘に築かれた砥石城跡は、曲輪が連なる“段”と、堀切・土塁の輪郭が撮りどころ。広角で尾根の流れを入れると縄張りが一目、望遠で田畑のパッチワークと城山を圧縮すれば備前の地形が際立ちます。宇喜多氏ゆかりの伝承もあり、碑や案内板を前景に置くとストーリーが立ち上がります。田植え前の水鏡、稲穂の秋、霧が立つ冬の朝が特に映える季節。夕方は斜光で段差の影が伸び、石垣の名残も立体的に。雨上がりは土が締まって陰影がくっきり。歩きながら“高低差のリズム”を探すと、写真が急に城っぽくなります。