龍王崎古墳群

海へ突き出た岬に点在する龍王崎古墳群は、草に覆われた墳丘と水平線を同じフレームに置けるのが強み。夕方の斜光は起伏が浮き、逆光なら墳丘がシルエットになって力強い。広角で海岸線のカーブを入れてスケール感を出し、望遠で稜線の反復を切り取れば抽象的にもまとまります。潮風が強い日はシャッター速度を上げ、足元の野草や岩を前景に添えると場所性が増す。海鳥が飛ぶ日は、空の余白に小さく入れるだけで一気に動きが出ます。日没後の青い時間は海の色が深まり、三脚で長秒にして波をなめらかにすると“岬の古墳”らしい静けさが強調されます。