寝覚の床

木曽川が花崗岩を削って生んだ寝覚の床は、白い岩肌と深い流れのコントラストが強烈な渓谷。新緑は透明感、紅葉は岩に色が落ちて派手すぎず上品にまとまります。PLで反射を抑え、NDで流れを絹のようにすると“水の形”が写せる定番構図に。遊歩道から安全に見下ろせるので、広角で岩の割れ目をリードラインにして奥行きを作り、望遠で模様だけを切り取れば抽象的な作品にも。雨上がりは岩が濡れて質感が増し、曇天は白飛びしにくく撮りやすい条件です。岩の白は露出を上げすぎると飛びやすいので、ヒストグラムを見てギリギリを攻めるのがコツ。水量が多い日は迫力、少ない日は岩の模様が際立つので、季節の違いを楽しみながら撮影できます。