風戸のヒカゲツツジ

風戸のヒカゲツツジは、芽吹き前の山肌に淡いレモン色の花が点描のように散り、岩と樹林の暗色にやさしい光を足す春限定の被写体です。広角で斜面全体のうねりと空を入れれば季節のスケール感が出て、中望遠で群落の一部を切り取ると色面のリズムが強調されます。曇天は繊細な色が飛びにくく、雨上がりは葉や岩の艶が増して立体感もアップ。木道や登山道の曲線を入れると奥行きが出るので、立ち位置を変えて背景整理を徹底したいところです。安全第一で足元を確保しつつ、花と地形の対比を丁寧に狙いたい場所です。花の少ない背景は思い切ってぼかし、淡色だけを浮かせたいところです。