下栗の里のそばの花

下栗の里のそばの花は、南アルプスを望む急斜面の畑一面を白く染める秋の風景で、山肌に張り付くように家々が並ぶ独特の地形と相まって「日本のチロル」と呼ばれる里を彩ります。見頃の九月には、展望台から望遠で集落とそば畑を圧縮すると、段々畑のリズムと遠くの山並みが折り重なるダイナミックな構図に。畑の縁まで降りてローアングルから花に寄れば、小さな白い花越しに山里の空や雲を入れた、素朴でやさしい一枚も撮影できます。