光明寺の松

光明寺の松は、境内の庭を大きく横切るように枝を伸ばした古松で、低くうねる幹と水平に張り出した枝ぶりが印象的です。白砂や苔の上に落ちる影の模様を意識して構図を組めば、線と面のバランスが美しい一枚に。朝夕の斜光では幹の質感と葉の陰影が際立ち、モノクロ仕上げにしても絵になる、和の庭ならではの被写体です。雨上がりには濡れた幹と葉の色が一段と濃くなり、しっとりとした日本庭園の情緒が際立ちます。縁側や回廊から庭越しに松をフレーミングすれば、建築と庭木のバランスを活かした“和の空間写真”としても楽しめます。枝ぶりの美しさを活かしたシルエット撮影も印象的です。