火打山【ハクサンコザクラ】

火打山のハクサンコザクラは、残雪の残る高層湿原や池塘の縁に小さなピンクの花を群生させ、黒々とした火打山の稜線と並べて撮ることで、可憐さとスケール感を一度に表現できます。木道から望遠やマクロで距離を保ちながら撮れば、濡れた花弁と苔、雪解け水のきらめきが繊細に浮かび上がります。ガスが流れ込む日は背景が柔らかく溶け、花だけが浮かぶような一枚に仕上がるので、山頂だけでなく途中の湿原にもじっくりレンズを向けたいエリアです。稜線歩きの途中で広めの画と足元のクローズアップを撮り分けると、山行記録と作品撮りの両方が充実します。