八鉾杉

八鉾杉は、松前郡福島町の福島大神宮境内に立つ推定樹齢350年以上の大杉で、一本の幹から八本の太い枝が分かれることからその名が付いた御神木です。樹径約1.8m、樹高20mほどの堂々たる姿は、鳥居をくぐった瞬間から存在感抜群。石段の下から広角で見上げれば、枝ぶりが空を切り取るダイナミックな構図になり、中望遠で裂け目や苔むした幹を切り取ると、落雷を受けながらも生き続ける時間の厚みが伝わります。冬の雪化粧や海霧の朝も絵になる一本です。