
Nikon Z5IIのリコール・不具合 確認方法と対処法まとめ
Nikon Z5IIで「電源が入らない」「操作を受け付けない」「Errが点滅する」などが起きると、リコール対象なのか、修理が必要なのか迷いやすいです。ただし、すべてが同じ原因ではなく、画面表示や製品番号で切り分けられる場合があります。この記事では、Z5IIで起きる可能性のある表示・動作トラブルを、公式マニュアルの警告表示、無償修理対象の確認方法、通常の修理相談に分けて整理します。
この記事のサマリー

Z5IIには一部ロットで「無償修理」の案内があり、公式は「リコール」ではなく無償修理として告知している

対象かどうかは、本体ラベルの7桁「製品番号」を専用ページで照合して判定する

電源ONの状態で操作を受け付けない場合は、処理完了を待つ、電源OFFを試す、電源が切れない場合はバッテリーを入れ直す、という公式手順が用意されている

Busy/Err/高温メッセージ/カード関連表示は、表示文言ごとに対処が異なり、頻発や解除不能は相談の目安になる

無償修理、保証修理、通常の有償修理は窓口と扱いが分かれるため、症状と番号を整理して連絡すると進めやすい
Nikon Z5IIの不具合は症状別に確認する

不具合を疑ったときは、いきなり「故障」と決めつけず、まず“安全にかかわる異常があるか”と“画面に出ている表示・メッセージは何か”を分けて確認すると迷いが減ります。特にNikon Z5IIは、公式から一部ロット向けの無償修理(リコール)案内も出ているため、症状確認と並行して製品番号の照合も役立ちます。
以下の表では症状と、最初に見るべき表示・次の行動を一度で俯瞰できるようにまとめます。表の「詳細」から該当箇所へ移動し、同じ表示が再現するかまで確認すると、相談時に状況を伝えやすくなります。
症状 | 最初に見るもの(表示・場所) | 自分でできる範囲の対処 | 相談の目安 |
|---|---|---|---|
電源が入らない/操作できない | 電源ONか、処理中表示がないか | 処理待ち→電源OFF→バッテリー入れ直し | 繰り返す/復帰しない |
Busy(点滅)が出る | 撮影画面のBusy点滅 | 処理完了まで待つ | 長時間続く/頻発 |
Err(点滅)が出る | 撮影画面のErr点滅 | シャッターボタンをもう一度 | 解除されない/頻繁に出る |
高温メッセージが出る | 「カメラが高温…」「バッテリーの温度が高く…」 | 撮影休止、必要ならバッテリー取り外し | 短時間で繰り返す/異臭や煙を伴う |
カード関連(Card点滅など) | Card表示、アクセス不可メッセージ | 書き込み禁止解除、カード交換、必要なら初期化 | 複数カードで再現/データが読めない |
「リコール対象?」が心配 | 本体ラベルの7桁製品番号 | 専用ページで照合し対象判定 | 対象と判定された |
Nikon Z5IIの情報はこちらの記事でまとめています。
「不具合確認」より前に、使用を止めるべきサイン
電源が入らない、フリーズした、といった症状でも、まず危険な兆候がないかを確認してください。Nikon公式オンラインマニュアルの安全上の注意では、熱くなる・煙が出る・焦げ臭いなどの異常時は、直ちに電池や電源を取り外すよう記載されています。こうした状態では、メニュー操作やファームウェア更新などの切り分け作業に進まず、電源を遮断したうえで相談するのが前提になります。
逆に、表示に沿って待つことで解決する“保護動作”もあります。触って危険な熱さや臭いがないなら、次は画面表示(Busy、Err、温度メッセージなど)を確認し、該当する対処へ進むのが現実的です。
故障に見えても正常な動作の例を、表示で見分ける
操作できない場合でも、故障とは限りません。例えば撮影画面にBusy(点滅)が出る状態は、カメラが処理中であることを意味し、処理が終わるまで待つよう案内されています。これはニコン公式の「警告表示と警告メッセージ」に明記されているため、まずは表示の文言をそのまま読み取るのが近道です。
また、カードが書き込み禁止になっているとCard(点滅)が出るなど、設定や媒体状態が原因のケースもあります。表示が出ている間は内部処理が続いている可能性もあるので、落ち着いて処理が止まるのを待ち、必要なら電源を切ってから次の確認に進むと安全です。
Z5IIのリコール・無償修理情報

NikonはZ5IIの一部製品について、品質基準を満たしていない部品が組み込まれ、カメラが動作しなくなる可能性があるとして、保証期間にかかわらない無償修理(リコール)を案内しています。
該当の告知はニコンイメージングジャパンのサポート情報「ニコンミラーレスカメラ『Z5II』およびニコンシネマカメラ『ZR』ご使用のお客さまへのお知らせ」です。ここでは、対象条件や確認方法、修理の流れなど、無償修理(リコール)の詳しい内容を解説します。
無償修理(リコール)が想定する症状
公式告知で明示されている対象現象は「カメラが動作しなくなる可能性がある」という点です。具体的な症状の内訳までは告知上明示されていないため、Busy点滅やカード書き込み禁止など、表示上の原因が分かるケースまで特別対応の対象と断定しないようにしましょう。
症状が似ていても、無償修理の対象かどうかは製品番号で判定されます。まず番号照合を行い、対象なら受付へ、対象外なら通常の症状確認と相談ルートへ、という考え方が混乱しにくいでしょう。
製品番号(7桁)の確認場所と、対象判定までの手順
対象確認に使うのは、告知が指定する「本体ラベルに記載された7桁の製品番号」です。メニュー画面やアプリの表示、画像のEXIF情報などではなく、カメラ本体で直接読める番号を使う点が重要です。場所は「画像モニターを開いた本体側に貼られたラベル」と案内されています。
手順/やること | 確認ポイント |
|---|---|
| 赤枠で示された7桁の数字が「製品番号」 |
| 機種を間違えない(Z5IIの番号を入力) |
| 「対象/対象ではない」の表示に従う |
結果が「対象製品ではない」と表示された場合、告知は“安心して使用してよい”旨を案内しています。ここで対象外だったのに動作不良がある場合は、無償修理(リコール)ではなく通常の不具合として、後述の症状別対処と相談先を使い分けます。
無償修理(リコール)の費用・送料・問い合わせ窓口
無償修理(リコール)は「保証期間にかかわらず無償」「往復送料はニコン負担」とNikon公式に明記されています。受付窓口として「ニコン受付センター」が案内されており、フリーダイヤルの番号は0120-722-611、受付時間は9:30~18:00(特定休業日を除く)です。
Nikon Z5IIの症状別対処法

ここからは、表示・メッセージ・状態ごとに、公式情報で確認できる範囲の対処をまとめます。ポイントは「同じ“動かない”でも状態が違う」ことです。電源そのものが入らないのか、電源ONだが処理中で止まっているのか、Errなどの異常検出なのかを切り分けると、不要な修理や的外れな操作を減らせます。
電源が入らない/電源ONでも操作できない
電源トラブルは、画面が消えているだけのケースと、処理待ちで入力を受け付けないケースが混ざりやすい症状です。ニコン公式オンラインマニュアルの「故障かな?と思ったら – 電源・表示関連」では、電源ONなのに操作できない場合の流れを具体的に案内しています。
順番・操作 | 次の判断 |
|---|---|
| 短時間で復帰するなら処理待ちの可能性 |
| OFFにできれば、再度ONで再起動して様子を見る |
| 復帰しない/繰り返すなら相談へ |
同マニュアルでは、バッテリーやACアダプターを取り外しても、保存済みデータは失われず、記録中だったデータのみ保存されないと説明されています。動画撮影中や連写中にこの操作へ進む場合、未保存データが残らない点は事前に把握しておきたいところです。
Busy(点滅)が続いて操作できない
Busy(点滅)は、カメラが処理中であることを示す警告表示です。まずは表示が消えるまで待つのが前提になります。撮影直後、連写直後、カードへの書き込みが続いているときなど、Busyが出る状況自体は不自然ではありません。
ただし、Busyが長時間消えない、撮影のたびに頻発してテンポが極端に落ちる、といった場合は、メモリーカード側の異常(アクセス不可など)も疑う余地があります。警告メッセージに「メモリーカードにアクセスできません。カードを交換してください。」等が出ている場合は、後述するカード関連の手順も合わせて確認し、それでも改善しなければサービス機関への相談が適切です。
Err(点滅)が出る/解除されない・頻繁に出る
Err(点滅)は、撮影中に何らかの異常を検出した状態を意味します。警告表示と警告メッセージの案内では、まず「もう一度シャッターボタンを押してください」とされており、単発のErrなら操作で解除できる余地があります。一方で、解除できない場合や頻繁に表示される場合は、ニコンサービス機関へ相談するよう明記されています。
Errは原因を番号だけで断定できるタイプの表示ではないため、相談時は「どの撮影状況で出るか(静止画/動画、連写の有無など)」と「頻度」「再起動で消えるか」をメモしておくと、説明が具体的になります。特に、電源操作でも復帰しない、同じ日のうちに何度も出る、といったときは早めに相談へ切り替えたほうが安心です。
「カメラが高温…」「バッテリーの温度が高く…」が出た
温度関連は“不具合”というより、カメラが安全のために動作を制限する場面があり得ます。警告メッセージには「カメラが高温になっています。温度がさがるまで使用できません。しばらくおまちください。電源をOFFにします。」があり、内部温度が下がるまで撮影を一時休止するよう案内されています。
また「バッテリーの温度が高くなっています。バッテリーをカメラから取り出して、バッテリーの温度が下がるまでお待ちください。」というメッセージが出た場合は、バッテリーを取り外して温度が下がるまで待つ必要があります。
ここで冷却の分数や再開基準を推測で決めず、メッセージに従って休止するのが安全です。もし異臭・煙などを伴う場合は、冒頭の安全上の注意に従い、使用を中止して相談してください。
Nikon Z5IIの発熱についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
Card点滅、アクセス不可、フォーマット要求などカード系表示
カード関連は、症状が「撮れない」「固まった」に見えても、媒体側の条件で説明がつくことがあります。代表例として、メモリーカードが書き込み禁止になっている場合はCard(点滅)が表示され、書き込み禁止スイッチのロック解除が必要です。また「メモリーカードにアクセスできません。カードを交換してください。」のように、交換が指示されるメッセージもあります。
「このメモリーカードは初期化(フォーマット)されていません。フォーマットしてください。」が出た場合、初期化はカード内データを消去する操作なので、読み出せるデータがあるなら先に保存してから実行します。複数のカードで同様のエラーが再現する、カードを替えてもアクセス不可が続く、といった場合は本体側の点検が必要になる可能性があるため、サービス機関への相談が無難です。
USB充電できない(EH-8P使用時)/給電設定の条件
「充電できない」は電源不良と誤解されがちですが、特定の条件を満たしていないだけで、故障ではないケースがあります。EH-8PやパソコンからUSB接続する場合、Z5IIでは「充電」と「給電」の条件が分かれます。
公式マニュアルでは、USB給電をONにした状態で電源ONかつ半押しタイマーONのときは給電、半押しタイマーOFFまたは電源OFFのときは充電として整理されています。充電対象はEN-EL15c/EN-EL15bで、EN-EL15aはEH-8Pによるカメラ内充電の対象外です。該当項目が見つからない場合は無理に設定変更を続けず、サポートへ確認すると確実です。
Nikon Z5IIの充電方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
Z5IIのファームウェア更新で確認したいこと

不具合をきっかけに「ファームウェア更新で直るのでは」と考える人も多いですが、更新は“カメラが安定して起動でき、手順を最後まで完了できる状態”で行うのが前提です。電源が入らない、動作が不安定、という段階で更新を強行すると切り分けが難しくなるため、まずは症状の確認と相談ルートの判断を優先しましょう。
更新で期待できること/公式に確認できた注意点
ニコン公式はZシリーズについて、新しいファームウェアが機能改善や不具合修正を含む場合がある旨を案内しています。ただし、どの症状がどのバージョンで修正されたかは、更新ページの記載範囲に依存します。症状と結びつけて断定できない場合は、更新すれば解決と決めつけない方が安全です。
また、Z5IIのファームウェア更新ページには、更新時の注意として「ZマウントNIKKOR以外のレンズ」や「FTZ II/FTZ以外のマウントアダプター」を装着した状態で更新しないよう警告があり、守らないと故障につながる可能性があるとされています。更新前に“いま何を装着しているか”を確認することは、トラブル予防として重要です。
ファームウェアバージョンの確認方法(起動できる場合)
バージョン確認は、カメラが起動してMENU操作できることが前提です。Nikon Download CenterのZ5IIファームウェアページでは、MENUボタンからセットアップメニューに進み「Firmware version」を選ぶ手順が示されています。
相談の前にこの画面を確認できるなら、現在のバージョンを控えておくと話が早いです。逆に、電源が入らない・メニューを開けない状態なら、バージョン確認にこだわらず、症状と製品番号(無償修理照合用)を優先して伝えるほうが現実的でしょう。
Nikon Z5IIの最新ファームウェア (2026年9月現在)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
更新を急がないほうがよい状態
ファームウェア更新は手順の途中で電源が切れると問題になり得る作業です。電源がOFFにならないほどフリーズする、バッテリーの温度警告が出ている、電源の入切が不安定、といった状態では更新を先に試すのではなく、先にサポートへ相談したほうが安全です。特に、無償修理(リコール)対象の可能性がある個体は、更新だけで解決すると決めつけず、まず対象判定を行うことが近道になります。
Nikon Z5IIの初期不良が疑われる場合と修理の相談先

購入直後の不具合は「初期不良かも」と考えやすいですが、交換・返品の条件は購入店の取り決めに左右されます。一方で、ニコン側には“無償修理(リコール)”の窓口と、“通常の製品相談・修理相談”の窓口があり、用件によって連絡先を分けると迷いにくくなります。
購入直後に起きた場合、先に確認しておくとよい分け方
購入直後であっても、まずは「無償修理(リコール)の対象製品かどうか」製品番号を確認すると、手続きが二重になりにくいです。対象と判定された場合は、告知で案内されている専用窓口(ニコン受付センター)へ問い合わせます。対象外なら、症状別対処(電源・Err・高温・カード)で再現性を確認し、その結果を持って購入店またはニコンへ相談する流れが整理しやすいでしょう。
購入店へ連絡する場合は「いつから」「何をすると起きるか」「表示された文言(Err、Busy、高温メッセージなど)」を具体的に伝えると、交換対応の可否確認が進みやすくなります。また、初期不良対応の期間や条件は店舗ごとに異なるため、購入時のレシートや保証書に記載がないか、あわせて確認しておくと安心です。
無償修理(リコール)/保証修理/有償修理の違い(混同しない)
「無償修理(リコール)」と「通常の修理」は扱いが別です。対象外と判定されたからといって、必ず有償修理になるわけではなく、保証の適用可否は別途判断されます。連絡先や準備する情報の目安を整理します。
区分 | 対象の決まり方 | 費用の扱い | 主な窓口 |
|---|---|---|---|
無償修理(リコール) | 告知の「製品番号の確認」で対象と判定 | 保証期間に関わらず無償、往復送料はニコン負担 | ニコン受付センター(告知記載) |
通常の製品保証に基づく修理 | 保証条件・故障内容により判断 | 条件により無償/有償が分かれる | ニコンカスタマーサポートセンター |
通常の有償修理 | 保証対象外、または保証条件外など | 見積もり・費用案内に従う | ニコンカスタマーサポートセンター |
相談前に用意する情報と、連絡先
電話や問い合わせフォームでは、手元の情報がそろっているほど状況を説明しやすくなります。具体的には、(1)製品名(Z5II)、(2)7桁の製品番号(無償修理照合に使用)、(3)表示された文言(Err、Busy、高温メッセージ、カード関連文言)、(4)再現条件(撮影中/再生中/電源ON直後など)、(5)試した操作(待機、電源OFF、バッテリー入れ直し、カード交換)を控えておくと役立ちます。
通常の相談窓口はニコンの「お問い合わせ」から案内され、電話は「電話でのお問い合わせ」に受付時間や番号がまとまっています。無償修理(リコール)については、告知に記載のニコン受付センター(0120-722-611、9:30~18:00、特定休業日除く)へ連絡します。
Nikon Z5IIのリコール・不具合まとめ
Nikon Z5IIの不具合は、まず安全にかかわる異常(熱い・煙・焦げ臭いなど)がないかを確認し、次にBusy/Err/温度メッセージ/カード表示といった画面上の表示内容で切り分けるのが近道ですリコールに該当するかどうかは、Nikon公式が一部ロット向けの無償修理として案内しているため、本体ラベルの7桁製品番号を照合して対象判定を行いましょう。自己確認で改善しない、Errが頻発する、動作しない状態が続くときは、症状と番号を整理してニコン窓口へ相談するとスムーズです。
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