
キヤノン EOS R6 Mark III ファームウエア1.1.0公開。レビュー用AF・動画グリッド・BR-E2に対応



キヤノンがEOS R6 Mark III向けファームウエアVersion 1.1.0を公開しました。動画撮影時のレビュー用AF設定、記録中グリッド表示、BR-E2対応などが追加され、FTP転送やUSB接続などの不具合も修正されています。
この記事のサマリー

EOS R6 Mark IIIのファームウエアVersion 1.1.0が公開(情報掲載日は7月22日)

動画撮影(P/Tv/Av/M)で「レビュー用AF」を設定できるようになり、運用の幅が広がる

動画記録中のグリッド表示、ワイヤレスリモートコントローラーBR-E2対応を追加

FTP転送Err41、インターバル撮影中の停止、スマホUSB認識不良など複数の不具合を修正
EOS R6 Mark III ファームウエアVersion 1.1.0公開の要点

公式に案内されたEOS R6 Mark III向けファームウエアVersion 1.1.0は、動画まわりの機能追加と、現場で困りやすい接続・転送系の不具合修正が中心です。掲載日は2026年7月22日で、すでに本体がVersion 1.1.0の場合は変更を行う必要がない点も明記されています。Version 1.1.0では、動画撮影時のレビュー用AF設定、動画記録中のグリッド表示、BR-E2対応、EDSDK/CCAPIの対応機能追加に加え、FTP転送やUSB接続などの不具合修正が行われています。
同時に最新EOS R6 Vのファームウェア更新も告知されています。
追加された機能:動画の「レビュー用AF」設定と表示・リモコン対応
機能追加で目を引くのが、動画撮影時(P/Tv/Av/M)に「レビュー用AF」を設定できるようになった点です。P/Tv/Av/Mは露出モード(プログラム、シャッター優先、絞り優先、マニュアル)で、撮り方の前提が変わりやすい領域だけに、AF設定を露出やAFエリアなどと組み合わせて使えるようになるメリットは大きめです。
レビュー用AFは、カメラの前に商品や小物を出して紹介する動画で使いやすい機能です。通常は顔にピントを合わせ、商品をカメラの近くに出したときにそちらへピントを移しやすくする用途が中心になります。インタビュー収録のように人物を安定して追いたい場面では、通常の人物検出AFや動画サーボAFとの使い分けを確認しておきたいところです。
動画記録中のグリッド表示:水平・構図の確認がしやすく
動画記録中にグリッドを表示できるようになりました。撮影前ならグリッドを出せても、記録中は表示が制限されるカメラもあり、特にパン(横振り)や軽いティルト(上下)を入れるカットでは、水平や垂直のズレが後で気になりやすいところです。
グリッドが記録中も出せると、建築物の縦線、室内の柱、テーブルの水平など“ズレがバレやすい基準線”を撮りながら確認しやすくなります。ジンバルや三脚を使っていても微妙な傾きが出ることはあるため、撮影時の安心材料として覚えておくと便利です。
BR-E2対応とEDSDK/CCAPI機能追加:リモート運用・開発連携が前進
ワイヤレスリモートコントローラーBR-E2に対応したことも告知されています。リモート操作は、集合写真や定点の記録撮影だけでなく、カメラを三脚に固定して手元で操作したい配信・収録でも効いてくるポイントです。実運用では到達距離や電波環境などの条件が絡むため、まずは自分の撮影環境で動作確認をするのが確実でしょう。
EDSDK/CCAPIの対応機能追加は、PCアプリや独自システムからカメラを制御する開発者・業務用途向けの更新です。一般的な撮影では直接意識しない場合もありますが、テザー撮影や自動化システムを使う環境では、対応アプリ側の更新情報も合わせて確認しておくとよいでしょう。
修正された不具合:転送・インターバル・USB接続など実務寄りの改善
不具合修正は「撮れない」「止まる」「つながらない」に直結しやすい項目が並びます。撮影スタイルが写真中心でも、納品のためにFTP転送を使う人や、タイムラプス(インターバル)撮影を組む人、スマートフォン連携を多用する人は、更新の優先度が上がりやすい内容です。加えて「その他動作安定性の向上」も含まれています。
Err41(FTP転送)・インターバル停止・USB認識不良を修正
修正項目として、FTPサーバーに画像を転送できずErr41が表示されることがある現象、インターバルタイマー撮影中にオートパワーオフが機能すると撮影が止まることがある現象、スマートフォンとUSB接続した際にカメラが認識されないことがある現象が挙げられています。
どれも「設定の工夫で回避できることもあるが、現場では時間がない」タイプのトラブルです。特にインターバル撮影は、夜景や雲の流れ、イベントの定点記録などで“撮影が止まったことに気づきにくい”ケースもあるため、対策が入った点は実用面で見逃せません。
スロー&ファストモーション動画のメタ情報修正:編集工程の安心感につながる
[スロー&ファストモーション動画]モードで、フレームレートが24fps未満の動画記録時に、動画電子IS(電子式手ブレ補正)のメタ情報が正しく出力されないことがある現象も修正されています。メタ情報は編集ソフト側での解釈や処理に関わることがあり、特定条件で不整合が出ると、後工程で想定外の挙動につながる場合があります。
[スロー&ファストモーション動画]モードで24fps未満の低フレームレート記録を使う場合、ファストモーションやコマ落とし風の表現で電子ISのメタ情報が関係することがあります。該当する設定を使う人は、更新後に短いテスト素材を撮り、編集ソフトでの読み込みや書き出しまで確認しておくと安心です。そうした尖った使い方をするほど条件が特殊になりやすいので、該当する撮り方をしている場合は、更新後に短いテスト素材を作って書き出し・編集まで一度流すと安心です。
ダウンロード情報と更新時の注意 ファイル名・サイズ、説明書改訂も要チェック
配布ファイルと注意点も具体的に示されています。更新ファイルはR6311000.FIRで、サイズは66,334,800 bytes。OS別の配布物として、Windowsはeosr63-v110-win.zip、macOSはeosr63-v110-mac.dmgが案内されています。更新の際は、メモリーカードにアップデートするファームウエアファイルのみを入れた状態で実行するよう記載があります。
項目 | 公式案内の内容 |
|---|---|
ファームウエア | Version 1.1.0(情報掲載日:2026年7月22日) |
主な機能追加 | 動画撮影(P/Tv/Av/M)でレビュー用AF設定、動画記録中グリッド表示、BR-E2対応、EDSDK/CCAPI対応機能追加 |
主な不具合修正 | FTP転送Err41、インターバル撮影の停止、スマホUSB認識不良、スロー&ファストモーション動画(24fps未満)で電子ISメタ情報不正 |
更新ファイル | R6311000.FIR(66,334,800 bytes) |
配布ファイル名 | Windows:eosr63-v110-win.zip / macOS:eosr63-v110-mac.dmg |
また、今回の機能向上に合わせて使用説明書が改訂されており、新ファームウエアと合わせて入手して使うよう促されています。新機能が増えるとメニューや設定の前提が変わることもあるため、操作に迷ったときに旧版の説明書のまま進めないほうが安全です。
EOS R6 Mark III ファームウエア Version 1.1.0 公開の最新情報まとめ
EOS R6 Mark IIIのファームウエアVersion 1.1.0は、動画撮影でレビュー用AFを設定できるようになるなど、運用面の改善が目立つ更新です。加えて、FTP転送Err41やスマートフォンUSB接続の認識不良など、撮影後のワークフローに響きやすい不具合も修正されています。すでにVersion 1.1.0のボディは更新不要とされているため、まずは本体のバージョンを確認し、必要な場合のみ更新と説明書の改訂版入手までまとめて進めるのがスムーズでしょう。
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