
【2026年版】Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRレビュー比較まとめ|旅行・街歩きで使いやすいFマウント標準ズーム








Nikon(ニコン) AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRは、24-120mmの5倍ズーム、開放f/4固定、レンズ内手ブレ補正(VR II)を備えたニコンFマウントの定番標準ズームです。広角から中望遠までレンズ交換なしで撮れる一方、広角端の歪曲や周辺画質、約710gの重量は注意したいポイントです。この記事では、画質・AF・手ブレ補正・動画撮影での使いやすさを整理します。あわせて、同じ24-120mm F4の流れをくむNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sとの違いを確認し、Fマウント機で使うメリットを解説します。
この記事のサマリー

24-120mmをf/4通し+VR IIで使えるため、旅行・街歩き・取材などでレンズ交換を減らしたい人に向いています。

24mm側は歪曲と周辺画質に注意が必要です。建築や四隅まで細かく見る風景撮影では、補正と絞り込みを前提に考えたいレンズといえます。

AFは静かで実用的な速度とされ、静止画中心なら扱いやすいです。一方で、最新ミラーレス用レンズほど動画向けに作られたレンズではありません。

最短撮影距離0.45m・最大撮影倍率0.23倍で、テーブルフォトにも使いやすい近接性能を備えています。望遠側を使えば、f/4でも背景を自然にぼかせます。

同じ24-120mm F4の流れをくむNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、光学性能と近接性能が進化しています。Fマウントの一眼レフを使うなら、本レンズのレンズ内VRと価格を踏まえて検討したい一本です。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRのレビュー要点

Via: OpticalLimits / Photozone
「標準ズームは1本で済ませたい」という要望に、24-120mmというレンジで応えてきたのがNikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRです。広角端の歪曲や周辺の甘さなど、ズーム比の大きさに伴う注意点はあるものの、VR IIとf/4固定の組み合わせは一眼レフ運用で今も使いやすい構成です。
まずは向いている撮影と苦手な撮影を整理し、そのうえで画質・AF・VR・携帯性を見ていきます。
おすすめな人
旅行や街歩きで、広角の風景から中望遠の切り取りまでを1本で撮りたい人には、24-120mmのレンジが向いています。たとえば24mmで建物全景を押さえ、50mm前後で看板や人物を自然な距離感で撮り、120mmで遠くのディテールを切り取るといった使い方ができます。さらにf/4固定なので、ズームしても露出の感覚が変わりにくく、VR IIにより遅めのシャッター速度でも手持ち撮影しやすい構成です。
また、Fマウントの一眼レフを主力にしている人にも合います。特にボディ内手ブレ補正を持たない機種が多い一眼レフでは、レンズ側VRの有無が夜のスナップや室内の記録撮影に関わります。一方で、高画素機で四隅まで厳密な描写を求める用途でなければ、標準ズームとしてバランスのよい選択肢といえるでしょう。
不向きな人
建築や複写のように直線の正確さを重視する人は、24mm側の歪曲が気になりやすいでしょう。現像で補正できる場面も多いものの、構図段階で直線を厳密に合わせたい撮り方とは相性がよくありません。また、四隅の解像まで細かく見る風景撮影では、焦点距離によって周辺の描写が変わるため、絞りや焦点距離の選び方に工夫が必要です。
暗所でシャッター速度を上げたいイベント撮影や室内スポーツでは、f/4は明るいレンズに比べてISO感度を上げる場面が増えます。VRはカメラブレには対応できますが、被写体ブレは止められません。そのため、動く被写体を多く撮るなら、f/2.8ズームや大口径単焦点も検討したいところです。
加えて、動画撮影を中心に使う人は、ピント移動時に画角が変わるフォーカスブリージングの抑制や、操作系の作りが最新のZレンズほど動画向けではない点も知っておきましょう。
要素別レビュー早見表
24-120mmを1本で使える便利さと、注意したいポイントを整理しました。
要素 | 特徴 |
|---|---|
焦点距離レンジ | 24-120mmの5倍ズームで、旅行・取材・家族行事などレンズ交換を減らしたい撮影に向いています。 |
解像力(中心) | 中心部は標準域から中望遠域で安定した描写。人物やスナップでは、主役部分を写しやすいレンズです。 |
周辺画質 | 広角端や一部焦点距離では、周辺部に甘さが出ることがあります。風景や建築では、絞り込みと撮影後の周辺チェックを前提にしたいところです。 |
歪曲収差 | 24mm側は歪曲が目立ちやすく、建築や室内では補正前提です。一方、人物や街歩きでは目立ちにくいこともあります。 |
逆光耐性 | ナノクリスタルコートにより、フレア・ゴーストは抑えられています。強い光源を画面内や画面端に入れる場合は、フードや構図で調整したいところです。 |
ボケ描写 | 望遠側で被写体に寄ると、背景を自然にぼかせます。ただし、f/2.8ズームほど大きなボケや強い分離感を狙うレンズではありません。 |
近接撮影 | 最短0.45m・最大0.23倍で、料理や小物などのテーブルフォトにも使いやすい性能です。等倍マクロの代用にはなりません。 |
AF(静止画) | AFは静かで、スナップや人物撮影では扱いやすい速度です。室内スポーツや激しい動体撮影では、より明るいレンズや上位ズームも検討候補になります。 |
手ブレ補正(VR II) | VR IIを搭載し、一眼レフでの手持ち撮影を支えます。長秒露光や三脚撮影では、VRをオフにして撮影結果を確認しましょう。 |
携帯性・重量 | 約710gと軽量ではありません。とはいえ24-120mmを1本で持てるため、レンズ本数を減らしたい旅行や取材では選びやすい重さです。 |
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRの基本情報

Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRは、2010年に登場したニコンFマウント用のFX対応標準ズームです。24-120mmの5倍ズーム、開放f/4固定、レンズ内手ブレ補正(VR II)を備えており、一眼レフで幅広い画角を1本でカバーしたい人に向いています。
主なスペック要点
主な仕様を一覧にまとめました。価格は公式通販サイトの表示を記載しています。
項目 | 内容 |
|---|---|
マウント | ニコンFマウント |
対応フォーマット | FX(フルサイズ) |
焦点距離 | 24-120mm |
開放F値 | f/4(ズーム全域) |
レンズ構成 | 13群17枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.45m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.23倍 |
手ブレ補正 | VR II(NORMAL / ACTIVE) |
手ブレ補正量 | 3.5段(CIPA規格準拠) |
三脚使用時ブレ補正 | なし |
フィルター径 | 77mm |
サイズ | 約84mm(最大径)×103.5mm |
質量 | 約710g |
価格 | 173,800円(税込) |
※価格は、2026年6月15日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
2010年9月22日に発売されたレンズで、発売時はプロフェッショナルやハイアマチュア向けとして案内されました。現在も、Fマウント一眼レフでレンズ内VR付きの標準ズームを使いたい人には選択肢に入ります。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sとの違い
Zマウントで24-120mm F4を担う標準ズームが、Nikon NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sです。Z版は最短撮影距離0.35m、最大撮影倍率0.39倍、質量約630gで、F版より近接撮影と携行性を重視した仕様になっています。
一方、レンズ内VRは搭載していません。フルサイズZ機などボディ内VRを備えた機種ではボディ側の補正を使えますが、Z fc・Z 50・Z 30などのDX Z機では、手ブレ補正の有無をボディとレンズの組み合わせで確認する必要があります。
F版は、Fマウント一眼レフでレンズ内VR付きの24-120mmを使いたい人に向く選択肢です。Zボディ中心ならZ版、Fマウント一眼レフ中心ならF版というように、使っているボディを基準に考えると整理しやすくなります。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRのデザインと操作性のレビュー

Via: OpticalLimits / Photozone
このレンズは、プロ用の大口径ズームほど大きく重い印象はありませんが、普段使いの標準ズームとして必要な操作系はまとまっています。ズーム域が広いため鏡筒は繰り出しますが、ズームリングやスイッチ類はシンプルで、撮影中に迷いにくい作りです。ここでは携帯性・リングの操作感・運用上の注意点を中心に見ていきます。
重量710gの見方:1本で持ち歩くメリットと携行時の負担
約710gは、軽量ズームから持ち替えると重さを感じやすい数値です。特に一眼レフボディと組み合わせると前側に重心が寄りやすく、首掛けだけで長時間歩くと負担が出やすくなります。そのため、旅行や街歩きで使うなら、太めのストラップや斜め掛けストラップを合わせると持ち歩きやすいでしょう。
一方で、24mmから120mmまでを1本で使えるため、荷物の総量を抑えたい場面には合います。軽さを最優先する人よりも、画角の幅と携行本数の少なさを重視する人に向いたレンズです。
リング・スイッチ・フィルター運用:基本操作がシンプル
ズームリングとフォーカスリングは一般的な配置で、スイッチ類もVR(NORMAL/ACTIVE)とAF/MFなど必要なものに絞られています。IF(インナーフォーカス:ピント合わせで全長が変わらない方式)のため、反射を抑えるPLフィルターや、光量を調整する可変NDフィルターを使う際も、フォーカス動作でフィルター位置が回転しません。フィルター径は77mmなので、同径のフィルターを持っている人は流用しやすいでしょう。
Ken Rockwellは、互換性と実用性の高さに触れ、幅広いボディで使いやすい点を評価しています。FマウントのAF-Sレンズとして操作が分かりやすく、リングやスイッチの扱いで迷いにくい点は、長く使われてきた理由のひとつです。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRの画質評価(解像・色・コントラスト)

画質面では、中心部の解像と周辺画質の差を見ておきたいレンズです。Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRはナノクリスタルコート、EDレンズ、非球面レンズを採用しており、ズーム全域で中心部の描写を重視した設計になっています。一方で、広角端や一部の焦点距離では周辺部に甘さが出るため、撮影ジャンルに合わせた使い分けが必要です。
中心解像は良好、特に標準域から中望遠域が使いやすい
ラボ計測系の指標として、DXOMARKはNikon D800E装着時の評価を公開しており、光学構成(EDレンズ2枚+非球面レンズ3枚)やナノクリスタルコートの採用にも触れています。傾向としては、標準域から中望遠域で中心部が安定しやすく、スナップやポートレートでは主役をしっかり写しやすいレンズです。
被写体を中央に置くスナップや人物撮影では、開放f/4でも使いやすい描写が得られます。対して、画面全体を見せる風景では、f/5.6〜f/8まで絞ると周辺部の甘さを抑えやすくなります。ただし、被写体距離やカメラの画素数で印象は変わるため、厳密な風景撮影では撮影後に四隅まで確認しましょう。
発色とコントラスト:自然な色味で後処理しやすい
このレンズは、色を強く乗せるというより、自然な発色で仕上げやすい傾向があります。RAW現像や後処理で色を整えたい人にも扱いやすい描写です。ナノクリスタルコートを採用しているため、逆光や夜景の点光源が入る場面でもコントラスト低下を抑えやすくなっています。
ただし、強い光源を画面内に入れる撮影では、フレアやゴーストが出ることもあります。具体的な対処は、次の歪曲・周辺減光・逆光耐性の項目で見ていきます。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRの歪曲・周辺減光・逆光耐性のレビュー

このレンズで注意したいのは、24mm側の歪曲と広角端の周辺減光です。特に建築や室内で直線を画面端まで入れると、歪曲が目立つことがあります。また、撮って出しJPEGかRAW現像かによって、補正後の印象も変わります。ここでは、歪曲を中心に、撮影時に気をつけたいポイントを整理します。
24mm側の歪曲は補正前提で考えたい
24mm側の歪曲は、このレンズで注意したいポイントです。山並みや海、街歩きのスナップでは目立ちにくいこともあります。一方、ビルの外壁や室内の柱を画面端に入れると、線のたわみが分かりやすく出る場合があります。
対策としては、重要な直線をフレーム端に置かないこと、RAW現像時にレンズプロファイル補正を使うこと、必要に応じて少し望遠側へズームすることが挙げられます。補正すると画角がわずかに狭くなる場合もあるため、建築や室内を撮るときは少し余白を残して撮ると仕上げやすいでしょう。
周辺減光と逆光:補正とフードで対処したいポイント
周辺減光は、広角端・開放付近で目立ちやすい傾向があります。人物スナップでは、周辺が少し暗くなることで主役に目が向きやすくなる場合もあります。一方、風景や建築のように画面全体の明るさをそろえたい撮影では、カメラ内補正やRAW現像で整えると扱いやすいでしょう。
逆光では、ナノクリスタルコートによりゴーストやフレアは抑えられています。ただし、強い光源を画面内や画面端に入れると発生することもあるため、屋外ではフードを装着し、必要に応じて光源の位置や角度を少し調整しましょう。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRのボケ味・近接撮影のレビュー

Via: OpticalLimits / Photozone 作例
f/4固定の標準ズームなので、大きなボケだけを狙うレンズではありません。ただし、70〜120mm側を使い、被写体に近づいて背景との距離を取れば、人物や小物を自然に浮かせる描写ができます。ここでは、ボケを作るときの考え方と、0.45mまで寄れる近接性能を見ていきます。
f/4でも望遠側と撮影距離で背景をぼかせる
背景をぼかしたいときは、開放F値だけでなく、焦点距離・被写体との距離・背景までの距離も重要です。70〜120mm側で被写体に寄れる場面では、f/4でも後ろをやわらかくぼかしやすくなります。人物の顔やテーブル上の小物を目立たせたいときに使いやすい撮り方です。
一方、24mm近辺は同じf/4でも被写界深度(ピントが合って見える範囲)が深くなりやすく、背景も写し込む表現に向いています。絞り羽根は9枚の円形絞りですが、枝葉や点光源が多い背景ではボケの輪郭がやや目立つ場合もあります。背景が騒がしく見えるときは、主役と背景の距離を取るか、撮影位置を少し変えると見え方を整えやすいでしょう。
最短0.45m・最大0.23倍:テーブルフォトにも使いやすい近接性能
最短撮影距離はズーム全域で0.45m、最大撮影倍率は0.23倍です。専用マクロほど大きく写せるレンズではありませんが、旅先の料理、室内の小物、花のクローズアップなどをレンズ交換なしで撮れます。Imaging Resourceの実機レビューでも、専用マクロではないとしつつ、近接撮影の使いやすさに触れています。
ただし、等倍マクロのように細部を画面いっぱいに写す用途には向きません。質感や細部まで大きく写したい場合は、マクロレンズや寄れる単焦点を使うほうが撮りやすいでしょう。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRのAF性能と手ブレ補正(VR II)のレビュー

AFとVR IIは、Fマウント一眼レフで手持ち撮影をする際に確認したいポイントです。静かなAFはスナップや記録撮影で扱いやすく、レンズ内VRはボディ内手ブレ補正を持たない一眼レフで役立ちます。ここでは、静止画AFの感触とVR IIの使い分けを見ていきます。
AFは静かで、スナップや人物撮影に使いやすい
AF-S(超音波モーター)らしく、動作音が目立ちにくい点は長所です。Imaging ResourceはAFについて、ほとんど無音で、最速級ではないものの十分に素早いと評価しています。日常のスナップ、人物、風景では扱いやすく、ピント合わせで大きく困る場面は少ないでしょう。
ただし、プロ用望遠ズームのような動体追従を期待するレンズではありません。室内スポーツや激しい動きのステージ撮影では、f/2.8ズームや大口径単焦点のほうがシャッター速度を上げやすく、被写体ブレにも対応しやすくなります。
VR IIは一眼レフの手持ち撮影で役立つ。三脚撮影ではVRオフも確認
メーカー公表値では、VR IIの補正量はCIPA基準で3.5段です。夜の街歩きや室内の記録撮影では、シャッター速度を少し遅くして撮れる場面があり、ISO感度を上げすぎずに済むこともあります。また、NORMALとACTIVEを備えているため、通常の手持ち撮影と、乗り物内など揺れが大きい場面で使い分けられます。
ただし、公式仕様では三脚使用時ブレ補正は「なし」とされています。長秒露光や安定した三脚撮影では、VRをオフにして撮影結果を確認するのがよいでしょう。手持ち撮影ではVRオン、三脚撮影ではまずVRオフを基本にすると扱いやすくなります。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRの動画性能・Zボディ運用(FTZ)目線のレビュー

このレンズは一眼レフ時代の設計ですが、静かなAFとレンズ内VRを備えているため、記録動画や画角を固定した撮影では使いやすい場面があります。一方で、ピント移動時に画角が変わるフォーカスブリージングの抑制や、動画撮影向けの操作性は最新のZレンズほど作り込まれていません。ZボディでマウントアダプターFTZを使う場合も、静止画中心のレンズとして考えるほうが自然です。
動画で役立つのは「静かなAF」と「VR」。ただし動画AFはボディ側の影響も大きい
動画では、AFの駆動音がマイクに入りにくいことと、手持ち撮影時のブレを抑えやすいことがメリットです。ただし、動画AFの追従性や動きの滑らかさは、ボディ側のAF方式や設定にも左右されます。
また、ズーム操作は手動です。撮影中にズーミングを多用すると、回転トルクや鏡筒の繰り出しが気になる場合があります。そのため、ズームは撮影前に画角を決める操作として使い、撮影中は画角を固定する撮り方に向いています。
Zボディで動画撮影を重視するなら、FTZ経由のF版だけでなく、Zマウント用レンズも比較したいところです。特にNIKKOR Z 24-120mm f/4 SはZマウント用に設計されているため、操作性や動画撮影時の扱いやすさを含めて確認しておくとよいでしょう。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRと競合レンズの比較
同じ標準ズームでも、焦点距離・明るさ・重さ・画質傾向によって向いている用途は変わります。主な競合レンズとの違いを整理しました。
機種 | 立ち位置 |
|---|---|
Fマウントの万能ズーム。5倍ズームとVRにより、旅行・取材でレンズ交換を減らしたい人に向いています。24mm側の歪曲は補正前提です。 | |
f/2.8通しの大口径標準ズーム。レンジは短いものの、暗所撮影や背景をぼかした人物撮影で使いやすいレンズです。 | |
軽さと手頃さを重視したFX標準ズーム。携帯性を優先する人に向きますが、望遠端の余裕とf/4通しの扱いやすさでは24-120mmに譲ります。 | |
解像やコントラストを重視したい人向けのサードパーティF4ズーム。購入前に重量やボディとの相性を確認したいレンズです。 | |
Zマウント用の24-120mm F4標準ズーム。近接性能・周辺描写・約630gの軽さが特徴で、Zボディ中心なら比較したい候補です。 |
24-70mm f/2.8E ED VR:明るさと背景ボケを重視するレンズ
Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは、f/2.8通しの明るさが特徴です。室内イベントや薄暗い披露宴会場など、被写体が動く場面では、f/4よりシャッター速度を上げやすくなります。VRはカメラブレを抑える機能ですが、被写体ブレは止められません。そのため、動く人物を撮る場面では、明るいレンズを選ぶ意味があります。
一方、旅行や取材のようにレンズ交換を減らしたい撮影では、24-70mmだと望遠側が足りない場面もあります。遠くの被写体や細部を切り取りたいなら、120mmまで使える24-120mmのほうが便利です。暗所撮影や背景をぼかした人物撮影を重視するなら24-70mm、撮れる範囲の広さを重視するなら24-120mmという選び方がしやすいでしょう。
24-85mm f/3.5-4.5G ED VR:軽さと導入しやすさを重視するなら候補
Nikon AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRは、携帯性を重視したFX標準ズームです。首から下げて歩く時間が長い人ほど、レンズの軽さは撮影テンポに関わります。一方、望遠端は85mmまでなので、人物の上半身や遠くのディテールを大きく切り取りたい場面では、120mmまで使える24-120mmのほうが構図を作りやすくなります。
また、24-120mmはf/4固定のため、ズームしても開放F値が変わりません。露出の見通しを立てやすく、記録撮影や動画でも扱いやすいレンズです。軽さを重視するなら24-85mm、焦点距離の幅とf/4通しを重視するなら24-120mmという選び方が分かりやすいでしょう。
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM:画質を重視する人向けの候補
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMは、同じF4クラスでも解像やコントラストを重視したい人に向くレンズです。高画素ボディで風景や商品撮影を行い、フレーム周辺まで細かく見たい場合は、24-120mmの焦点距離レンジよりSIGMAの描写を重視する選び方もあります。一方で、重量やサイズ感、ボディとの相性は購入前に確認したいポイントです。
純正24-120mmは、歪曲などのクセはあるものの、Fマウント純正レンズとしてボディとの組み合わせをシンプルに考えやすい点が魅力です。レンズ交換を減らして幅広く撮りたいなら純正24-120mm、解像やコントラストを重視するならSIGMAという分け方がしやすいでしょう。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S:海外レビューでも評価の高いZマウント版
Digital Camera WorldはZ版を高く評価し、ズーム全域でのシャープさや使いやすさを強みとして挙げています。F版と同じ24-120mm F4でも、Z版はZマウント用に設計された標準ズームです。Zボディを主力にする人は、FTZ経由のF版と操作感や描写の違いを比較しておきたいレンズといえます。
Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRのレビュー比較まとめ
Nikon(ニコン) AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRは、24-120mmのレンジをf/4通しとVR IIでまとめた、Fマウント一眼レフ用の標準ズームです。広角端の歪曲や周辺画質には注意が必要ですが、旅行・街歩き・行事撮影でレンズ交換を減らしたい人には使いやすい一本といえます。選ぶときは、使っているボディと撮影内容を基準にすると判断しやすくなります。Fマウント一眼レフでレンズ内VRを使いたいなら本レンズ、Zボディで近接性能や周辺描写を重視するならNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sも比較候補です。
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