
星空撮影におすすめのミラーレス&広角レンズ7選:安く始める構成から天の川向けモデルまで








星空撮影では、暗い場所で数秒〜数十秒ほどシャッターを開け、星にピントを合わせて撮影します。ミラーレスで撮影するときは、ボディの高感度性能だけでなく、対応する広角レンズまで含めて考えることが大切です。この記事では、星景(風景+星)から天の川までを想定し、星空撮影におすすめのミラーレスボディと広角レンズを紹介します。35mm判換算(フルサイズ基準で見た画角の目安)、開放F値、周辺部の星像、マウント互換、三脚との組み合わせまで解説しているので、初めて星空撮影に挑戦する人も機材を選びやすくなるでしょう。
この記事のサマリー

星空撮影におすすめのミラーレスは、センサーサイズ・長秒露光の操作性・ピント確認・対応レンズで選びます

広角レンズは35mm判換算で14〜30mm相当が目安です。APS-Cやマイクロフォーサーズでは実焦点距離も確認しましょう

天の川を主役にするなら、フルサイズボディとF2.8以下の広角レンズを組み合わせると撮影しやすくなります

最新のフルサイズならSony α7 V、Canon EOS R6 Mark III、Nikon Z6 III、星空AFやHα線(赤い星雲の描写に関わる光)への対応を重視するならOM-3 ASTROが候補になります

予算を抑えるなら、手持ちボディに合う広角レンズ・三脚・中古ボディまで含めて総額を比べましょう
星空撮影におすすめのミラーレスは、ボディと広角レンズの組み合わせで選ぶ

星空撮影向けのミラーレスは、ボディ単体のスペックだけでは判断しにくいジャンルです。暗い場所で星を写すため、高感度画質、長秒露光の操作性、ピント合わせのしやすさに加えて、対応する広角レンズまで見ておく必要があります。
特に交換レンズ式のミラーレスでは、マウントによって使えるレンズが変わります。先にボディを決めるよりも「どの画角と明るさのレンズで星空を撮りたいか」から考えると、必要な構成を整理しやすくなります。
確認する項目 | ポイント | 選び方の目安 |
|---|---|---|
センサーサイズ | 高感度撮影時のノイズ、前景の暗部、天の川の階調 | 画質重視ならフルサイズ、価格と携行性のバランスならAPS-C、軽量装備ならマイクロフォーサーズ |
広角レンズの画角 | 35mm判換算でどのくらい広く写せるか | 星空撮影では35mm判換算14〜30mm相当が目安。APS-Cやマイクロフォーサーズでは実焦点距離も確認する |
開放F値 | レンズが取り込める光の量 | 天の川を撮るならF2.8以下を目安にする。ただし、画面端の星像もあわせて見る |
ピント合わせ機能 | 拡大表示、ピーキング、星空AFの有無 | 星にピントを合わせにくい人は、拡大表示の見やすさや星空AF対応を確認する |
長秒露光の操作性 | シャッター速度、ISO感度、セルフタイマーの変えやすさ | 暗い場所で操作するため、ボタン配置やメニューの見やすさも確認する |
マウント互換 | ボディとレンズの規格が合うか | Sony FEはEマウント用、RFはキヤノンRF用、NIKKOR ZはZマウント用。別マウントではアダプターの要否を確認する |
センサーサイズ別に見る:広角レンズの目安
センサーサイズが変わると、同じ焦点距離のレンズでも写る範囲が変わります。星空撮影では何mmのレンズかだけでなく、35mm判換算でどの画角になるかも見ておきましょう。
センサーサイズ | 特徴 | 広角レンズの目安 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
フルサイズ | 高感度画質や階調表現を重視しやすい。天の川や前景の暗部を丁寧に写したい人に向く | 14〜30mm前後 | 大口径レンズは価格と重量が大きくなりやすい |
APS-C | 価格と持ち運びやすさのバランスを取りやすい | 10〜20mm前後 | 実焦点距離と35mm判換算の画角を混同しない |
マイクロフォーサーズ | ボディとレンズを軽くまとめやすい。徒歩移動や旅行を兼ねた星景撮影に向く | 7〜15mm前後 | 高感度画質だけでなく、星空AFなどの機能もあわせて見る |
長秒露光の設定は、焦点距離や空の明るさによって変わります。数秒から30秒前後を使うことがありますが、星を点に近い形で写せるシャッター速度は撮影条件によって異なります。撮影後は画像を拡大し、星の流れやピントも見ておきましょう。
ピント合わせでは、ライブビューの拡大表示やピーキング(ピントが合っている部分を色で表示する機能)が役立ちます。星空AFのような専用機能を備えた機種もありますが、薄雲、霞、月明かり、街明かりの影響で星が見えにくい場合は、撮影後の確認も必要です。
予算を抑えて星空撮影向けカメラを選ぶ:レンズ・三脚・中古ボディを確認する
星空撮影を予算を抑えて始める場合は、ボディだけに費用をかけるより、明るい広角レンズと安定した三脚を先に確認しましょう。暗いキットズームのままでは、ISO感度を上げたり露光時間を長くしたりする必要があり、ノイズや星の流れが目立つことがあるからです。
まずは、手持ちのカメラに対応する広角レンズを探します。そのうえで、レンズ重量に合う三脚・雲台、中古ボディの状態、予備バッテリー、メモリーカードまで含めて総額を見積もると、無理のない構成を組みやすくなります。
確認するもの | 見るポイント | 目安 |
|---|---|---|
広角レンズ | 画角、開放F値、対応マウント、画面端の星像 | 35mm判換算14〜30mm相当、F2.8以下を目安にする |
三脚・雲台 | ボディとレンズを載せたときの安定感、雲台の固定力 | フルサイズ用の大口径レンズを使うなら、軽すぎる三脚は避ける |
中古ボディ | センサーの汚れ、バッテリー劣化、ライブビュー拡大の見やすさ | 価格だけでなく、保証や付属品も確認する |
予備バッテリー | 長時間撮影や寒い場所での電池切れ対策 | ミラーレスは電池の消費が早く感じる場合がある |
メモリーカード | RAW(現像で明るさや色を調整しやすい記録形式)撮影時の容量、動画撮影時の速度 | RAWを多く撮る人は容量に余裕を持たせる |
予算別に見るおすすめ構成
低予算で星空撮影を始める場合も、目的によって必要な機材は変わります。手持ちボディを活かすのか、中古で一式そろえるのか、天の川まで本格的に撮りたいのかを先に決めると、予算配分を考えやすくなるでしょう。
目的 | 構成例 | 注意点 |
|---|---|---|
手持ちボディを活かす | 手持ちのミラーレス+対応するF2.8以下の広角レンズ | マウント互換を確認する。一眼レフ用レンズはアダプターが必要な場合がある |
低予算で星空撮影を試したい | 中古ボディ+中古の広角単焦点+三脚 | センサー汚れ、レンズ内のカビや曇り、ピントリングの動きを確認する |
天の川を本格的に撮る | フルサイズボディ+明るい超広角レンズ+安定した三脚 | ボディだけでなく、レンズと三脚まで含めると総額が大きくなりやすい |
徒歩移動を重視する | 軽量ボディ+小型広角レンズ+持ち運びやすい三脚 | 軽さだけでなく、風がある場所での安定感も確認する |
キットズームから星景向けの広角レンズに替えると、ISO感度やシャッター速度の選択肢が増えます。ただし、レンズは明るさだけで選ばないようにしましょう。星空撮影では、コマ収差(画面端の星が鳥の羽のように伸びる収差)、周辺減光、前面フィルターの可否も重要です。
三脚は、ボディ内手ブレ補正があるミラーレスでも必要です。星空撮影ではシャッター速度が長くなるため、手持ち撮影では星を点に近い形で写しにくくなります。セルフタイマーやリモート操作を使い、シャッターボタンを押すときの揺れも避けましょう。
中古ボディを選ぶ場合は、センサーの汚れ、バッテリーの劣化、背面モニターやEVF(電子ファインダー)の表示状態もチェックします。とくに星空撮影は暗部が広いため、センサーのゴミや色ムラが目立つことがあります。購入前に保証の有無や付属品も把握しておくと安心です。
星空撮影向けミラーレス構成表:ボディ・広角レンズ・向いている人

ここでは、撮りたい用途別にミラーレスと広角レンズの組み合わせ例を整理します。レンズはマウントごとに使える製品が異なるため、購入前にボディとレンズの規格も確認してください。
用途 | ボディ候補 | レンズ候補 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
天の川と地上の風景をどちらもきれいに写したい | Sony FE 14mm F1.8 GM(SEL14F18GM)、FE 16-35mm F2.8 GM II(SEL1635GM2)など | Eマウントで星景と日中風景をまとめて撮りたい人 | |
星空と人物・動画も一台で撮りたい | 星空以外の撮影機会も多い人 | ||
暗所での確認と長秒露光の設定幅を重視する | EVFや露光設定の確認を重視する人 | ||
一眼レフ用のF2.8広角ズームを活用したい | Nikon Z6 III / Canon EOS R6 Mark IIIなど(対応アダプター使用) | EFマウントやFマウント用レンズをアダプターで使いたい人 | |
星雲の赤い色や星空AFを重視する | M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROなど | 軽量装備で星景・星雲を撮りたい人 | |
予算を抑えて超広角を試したい | 手持ちの対応ボディ | マニュアルフォーカスに慣れながら始めたい人 |
※リンク先の商品はNikon Fマウント用です。各レンズにはCanon用やSony用などの別マウントもあるため、購入時は使用するボディに合うマウントを確認してください。
Sony FE 14mm F1.8 GMはソニーEマウント用です。TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは一眼レフ用のレンズとして流通していたため、ミラーレスで使う場合は対応アダプターと動作条件を確認しましょう。
OM SYSTEM OM-3 ASTRO:赤い星雲の写りと星空AFを重視する軽量ミラーレス

OM SYSTEM OM-3 ASTROは、天体撮影向けに光学フィルターを調整したマイクロフォーサーズ機です。Hα線(エイチアルファ線。赤い星雲の写りに関わる光)を捉えやすいようにIRカットフィルターが最適化されており、赤い星雲を写したい人に向いています。星空AFにも対応しているため、暗い場所で星にピントを合わせる作業も補助します。
なお、通常のOM-3とは色再現の前提が異なるため、日中の風景、人物、スナップを中心に撮る人は通常モデルも候補になります。OM-3 ASTROは星景写真だけでなく、赤道儀や望遠レンズを使った天体撮影にも関心がある人に向くモデルです。
赤い星雲の写りと星空AF:星雲撮影とピント合わせを補助する
OM-3 ASTROはHα線の光を捉えやすい設計のため、通常のカメラでは赤い星雲の色が出にくい場面でも、星雲の発色を重視した撮影ができます。また、星空AFは、星にピントを合わせる作業を補助する機能です。
星雲の写りは空の暗さやレンズの明るさにも左右されるため、撮影地や使用レンズもあわせて考えましょう。ただし、薄雲や霞、月明かりで星が見えにくい場合は、撮影後に拡大表示で星像を確認しましょう。
軽量システム:徒歩移動の多い星景撮影にも向く
マイクロフォーサーズは、ボディとレンズを軽くまとめやすい点も魅力です。徒歩移動が多い星景撮影や、登山・旅行を兼ねた撮影では、三脚や防寒具まで含めた総重量を抑えやすくなります。
一方で、高感度画質を最優先したい人は、フルサイズ機も比較対象になります。OM-3 ASTROは、軽量装備と天体撮影向けの機能を重視する人に向いた選択肢です。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | OM SYSTEM OM-3 ASTRO |
価格 | 327,800円(税込) |
発売日 | 2026年2月27日 |
センサーサイズ | マイクロフォーサーズ |
有効画素数 | 約2037万画素 |
ISO感度 | AUTO: LOW(約80相当)〜102400(出荷時上限25600)/マニュアル: LOW(約80相当、100相当)、200〜102400 |
シャッタースピード | 電子制御フォーカルプレーンシャッター: 1/8000〜60秒、バルブ、ライブタイム、ライブコンポジット/電子シャッター: 1/32000〜60秒 |
本体重量 | 約496g(バッテリー・メモリーカード含む、アイカップなし) |
みんなのカメラ 商品ページ |
※価格は、2026年5月18日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
Sony α7 V:星景も日中風景も一台で撮りたい人向けの最新フルサイズ

Sony α7 V(ILCE-7M5)は、有効約3300万画素のフルサイズセンサーを搭載したEマウントのミラーレスです。星景撮影だけでなく、日中の風景、旅行、人物、動画まで一台で撮りたい人に向いています。
星空撮影では、高感度時の画質、暗い場所での操作性、広角レンズの選択肢が重要になります。ソニーEマウントは純正・サードパーティーを含めて広角レンズの候補が多く、星景向けの単焦点やズームを組み合わせやすいシステムです。
約3300万画素の使いどころ:前景まで細かく写したい人に向く
星景写真は、星だけでなく地上の山、木、建物、人物のシルエットも写真の印象を左右します。約3300万画素の解像度があると、広めに撮ってから少しトリミングする、縦位置に整える、前景のディテールを残すといった編集がしやすくなります。
一方で、星空撮影ではRAW(現像で明るさや色を調整しやすい記録形式)で記録する場面も多く、ファイルサイズは大きくなります。そのため遠征で撮影枚数が増える場合は、メモリーカードと保存先の容量もあわせて準備しておきましょう。
Eマウントの広角レンズの選択肢:14mm F1.8からズームまで選べる
Eマウントは、星空撮影に使いやすい広角レンズの選択肢が多いマウントです。天の川を広く入れたいなら14mm前後、前景とのバランスを取りたいなら20〜24mm前後、構図をその場で変えたいなら広角ズームも候補になります。
Sony FE 14mm F1.8 GMのような明るい超広角レンズを使う場合は、前面フィルターの可否や、周辺部の星像も見ておきたいポイントです。光害カットフィルターやソフトフィルターを使いたい人は、フィルターの取り付け方法まで含めて検討しましょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | Sony α7 V(ILCE-7M5) |
価格 | 416,900円(税込) |
発売日 | 2025年12月19日 |
センサーサイズ | フルサイズ |
有効画素数 | 静止画時: 約3300万画素 |
ISO感度 | 静止画: ISO100〜51200(拡張: ISO50〜204800) |
シャッタースピード | メカシャッター: 1/8000〜30秒、バルブ/電子シャッター: 1/16000〜30秒 |
本体重量 | 約695g(バッテリー・SDカード含む) |
みんなのカメラ 商品ページ |
※価格は、2026年5月18日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
Canon EOS R6 Mark III:星空・人物・動画を一台で撮りたい人向けのフルサイズ

Canon EOS R6 Mark IIIは、最大約3250万画素のフルサイズセンサーを搭載したRFマウントのミラーレスです。星景だけでなく、人物、動画、旅行、日中の風景まで一台で撮りたい人に向いています。
星空撮影では、暗い場所での操作性や撮影後の拡大確認も重要です。EOS R6 Mark IIIは星空専用モデルではありませんが、RFマウントの広角レンズと組み合わせることで、静止画と動画を同じボディで撮りやすい構成を作れます。
星空を背景に人物も撮りたい人に向く
星空撮影では、天の川を背景にした人物シルエット、星空タイムラプス、夜明け前の風景など、同じ夜の撮影でも撮りたいものが変わることがあります。EOS R6 Mark IIIは、星空撮影だけでなく、人物や動画も同じボディで撮りたい人にとって扱いやすい選択肢です。
星にピントを合わせる場面では、拡大表示で星の輪郭を確認しながら調整しましょう。人物を入れる場合は、星空と人物の明るさの差が大きいため、露光時間や補助光の使い方も撮影ごとに変える必要があります。
RFマウントの広角レンズと組み合わせて考える
EOS R6 Mark IIIを星空撮影で使う場合は、RFマウントの広角レンズ選びが重要です。フルサイズで天の川を広く写したいなら、35mm判換算14〜24mm前後の広角域を中心に検討しましょう。
一眼レフ用EFレンズをアダプターで使う選択肢もありますが、AFや手ブレ補正、フィルターの取り付け方法、重量バランスはレンズごとに確認が必要です。すでにEFレンズを持っている人は、手持ちレンズを活かせるかどうかも含めて構成を考えましょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | Canon EOS R6 Mark III |
価格 | 429,000円(税込) |
発売日 | 2025年11月21日 |
センサーサイズ | フルサイズ |
有効画素数 | 最大約3250万画素 |
ISO感度 | 静止画: ISO100〜64000(拡張: ISO50/ISO102400相当) |
シャッタースピード | メカシャッター/電子先幕: 1/8000〜30秒、バルブ/電子シャッター: 1/16000〜30秒、バルブ |
本体重量 | 約699g(バッテリー・CFexpressカード含む) |
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※価格は、2026年5月18日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
Nikon Z6 III:暗所での確認と長時間露光を使いたい人向け

Nikon Z6 IIIは、約2450万画素のフルサイズセンサーを搭載したZマウントのミラーレスです。高感度撮影や暗所での画像確認に加えて、長時間露光を使った星景撮影にも対応しやすい機種です。
星空撮影では、1枚撮ったあとに画像を拡大し、星が流れていないか、ピントが合っているかを確認しながら設定を調整します。EVFや背面モニターの見やすさ、ダイヤルやボタンの操作しやすさは、暗い撮影地で使うときの重要な確認ポイントです。
30秒を超える長時間露光で、星の軌跡も撮りやすい
Z6 IIIは通常の30秒までの設定に加えて、Mモードでは900秒までの露光に対応しています。さらに、バルブ撮影やタイム撮影も使えるため、星を点に近い形で写す撮影だけでなく、星の軌跡や比較明合成(複数枚の写真から明るい部分だけを重ねる合成方法)の素材を撮る場合にも使いやすい機種です。
バルブ撮影は、シャッターボタンを押している間だけ露光する撮影方法です。タイム撮影は、一度押すと露光を開始し、もう一度押すと終了する撮影方法です。どちらも長時間露光で使われる機能ですが、設定や操作方法は機種ごとに異なるため、撮影前に操作を確認しておきましょう。
ただし、長く露光すれば必ずよい写真になるわけではありません。星を点に写すか、軌跡として写すか、前景をどのくらい明るく見せるかによって設定は変わります。撮影後は拡大表示で星の流れとピントを確認しましょう。
Zマウントの広角レンズで星景向けの構成を組める
Zマウントには、広角ズームや広角単焦点の選択肢があります。星景では、14mm前後で空を広く入れる構図、20〜24mm前後で天の川の密度を見せる構図、広角ズームで撮影地に合わせて画角を変える構図などを使い分けられます。
フルサイズ用の広角レンズは大きくなりやすいため、ボディとレンズを合わせた重量も確認しておきましょう。長時間露光では三脚に載せたときの安定感も大切なので、雲台の固定力まで含めて選ぶと扱いやすくなります。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | Nikon Z6 III |
価格 | 396,000円(税込) |
発売日 | 2024年7月12日 |
センサーサイズ | フルサイズ |
有効画素数 | 約2450万画素 |
ISO感度 | ISO100〜64000(拡張: ISO50相当〜ISO204800相当) |
シャッタースピード | 1/8000〜30秒(Mモードは900秒まで延長可能)、Bulb、Time/電子シャッター時は1/16000秒まで |
本体重量 | 約760g(バッテリー・メモリーカード含む) |
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※価格は、2026年5月18日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
Sony FE 14mm F1.8 GM:F1.8の明るさと約460gの軽さを両立したEマウント用広角レンズ

Sony FE 14mm F1.8 GMは、ソニーEマウント用のフルサイズ対応超広角レンズです。14mmの広い画角とF1.8の明るさを備えながら、重量は約460gに抑えられています。前述のSony α7 Vなどのフルサイズボディと組み合わせると、天の川を広く入れた星景撮影に使いやすい構成になります。
また、F1.8の明るさがあるため、同じ露出を得る場合でもF2.8クラスのレンズよりISO感度やシャッター速度を調整しやすいです。星を点に近い形で写したい場面や、淡い天の川を写したい場面で候補に入れたいレンズでしょう。
14mmの超広角で、空と前景を広く入れられる
14mmは、広い空と地上の風景を一緒に写しやすい画角です。山、木、岩、建物などを前景に入れると、星空だけでなく、撮影地の雰囲気も伝えやすくなります。
一方で、超広角では遠くの前景が小さく写りやすくなります。そのため、地上の被写体をしっかり見せたい場合は、前景に近づく、低い位置から撮る、人物や木を画面内に配置するなど、構図の作り方も大切です。
フィルターを使うなら取り付け方法を確認する
Sony FE 14mm F1.8 GMは、レンズ前面に一般的なねじ込み式フィルターを取り付けるタイプではありません。光害カットフィルターやソフトフィルターを使いたい場合は、レンズ後部に入れるリアフィルターや、専用アクセサリーで対応できるかを確認しておきましょう。
星空撮影では、開放F1.8で撮るだけでなく、画面端の星の形を見ながら少し絞る場合もあります。撮影地では開放と少し絞った写真を撮り比べ、星の形や周辺の明るさが好みに合うかを確認しておきましょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | Sony FE 14mm F1.8 GM |
価格 | 216,700円(税込) |
発売日 | 2021年5月 |
対応マウント | ソニーEマウント |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 14mm F1.8 |
35mm判換算 | 14mm相当 |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大倍率 | 約0.25m / 約0.10倍 |
フィルター径 | 前面フィルター非対応(リアフィルターホルダーあり) |
重量 | 約460g |
みんなのカメラ 商品ページ |
※価格は、2026年5月18日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012):一眼レフ用のF2.8超広角ズームを活用する

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは、15〜30mmをF2.8で使えるフルサイズ対応の超広角ズームです。15mmでは空と前景を広く入れやすく、24〜30mm側では天の川の一部を大きく見せやすくなります。
ただし、このレンズは一眼レフ用として流通していたモデルです。Canon RF、Nikon Z、ソニーEなどのミラーレスで使う場合は、対応アダプターが必要になります。AF、手ブレ補正、絞り制御、重量バランスはボディとアダプターの組み合わせで変わるため、購入前に動作条件も確認しておきましょう。
※リンク先はNikon Fマウント用です。本レンズにはCanon EF、Nikon F、Sony A用があるため、使用するボディに合うマウントを選んでください。
15〜30mmズームで星空と前景のバランスを調整しやすい
星景撮影では、撮影地で立ち位置を大きく変えられないことがあります。とくに展望台、湖畔、登山道、海岸などでは、足場や安全面から構図が限られやすいです。しかし、15〜30mmのズームなら前景を広く入れる構図から、天の川を少し大きく見せる構図まで、その場で画角を調整できます。
また、ズーム全域でF2.8の明るさを使えるため、キットズームより星空撮影に向いた露出を作りやすいです。中古で状態のよい個体を見つけられれば、天の川を主役にした撮影や、星景から夜明け前の風景まで一本で対応できます。
重量とフィルターの取り付け方法を確認する
このクラスの超広角ズームは大きく、重量もあります。ボディと組み合わせると三脚・雲台への負荷が大きくなるため、軽量三脚では構図の固定や微調整がしにくい場合があります。
また、レンズ前面に一般的なねじ込み式フィルターを取り付けられない点にも注意が必要です。光害カットフィルターやソフトフィルターを使いたい場合は、対応する角型フィルターシステムを使うか、フィルターを取り付けやすい別レンズも候補に入れましょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD |
価格 | 公式通販での新品価格掲載なし。希望小売価格: 154,000円(税込) |
発売日 | 2014年12月25日(Canon EF / Nikon F)、2015年12月24日(Sony A) |
対応マウント | Canon EF、Nikon F、Sony A(いずれも販売終了) |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 15-30mm F2.8 |
35mm判換算 | 15-30mm相当 |
手ブレ補正 | あり(Canon EF / Nikon F用)。Sony A用はVCなし |
最短撮影距離・最大倍率 | 約0.28m / 約0.20倍 |
フィルター径 | 前面フィルター非対応 |
重量 | 約1100g |
みんなのカメラ 商品ページ |
※本製品は販売終了品のため、2026年5月18日時点で公式通販サイトの新品販売価格は確認できません。
※価格欄には、公式仕様に掲載された希望小売価格140,000円(税抜)を税込換算した金額を記載しています。
SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC:中古で14mm F2.8を試したい人向けの超広角単焦点

SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMCは、14mm F2.8の超広角単焦点レンズです。なお、国内ではSAMYANG名で流通しており、海外ではRokinon名で扱われることもあります。マウントや販売国によって製品名・仕様表記が異なる場合があるため、購入時は対応マウントを確認しましょう。
また、フルサイズで14mm相当の広い画角を使えるため、山の稜線、湖畔、海岸、建物などを前景に入れた星景撮影に向いています。新品ではなく中古で探す前提なら、14mm F2.8の超広角を試す選択肢になります。
※リンク先はNikon Fマウント用です。本レンズにはCanon EF、Nikon F、Pentax K、Sony A、Sony Eなど複数マウント用があるため、使用するボディに合うマウントを選んでください。
マニュアルフォーカスで星にピントを合わせる
このレンズはマニュアルフォーカス運用が中心です。星にピントを合わせるときは、ライブビューを拡大し、星ができるだけ小さく見える位置を探しましょう。ピントリングの無限遠位置だけを頼りにせず、撮影後に拡大表示で星の形を確認することが大切です。
また、14mmは広い空と前景を一緒に写しやすい画角です。F2.8の明るさもあるため、キットズームから星景向けレンズへ移行したい人にも検討しやすいでしょう。
周辺部の星像と中古状態を確認して選ぶ
低価格帯の超広角レンズなので、画面端の星像や個体差も確認したいところです。開放F2.8では周辺部の星が伸びて見える場合があるため、気になる場合は少し絞ったカットも撮って比較しましょう。
また、中古で探す場合は、対応マウントや電子接点の有無、ピントリングの動き、レンズ内のカビや曇り、返品条件も確認してください。マウントごとに重量や仕様が異なる場合もあるため、自分のボディに合うかも見ておきましょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC |
価格 | 公式通販での新品価格掲載なし(生産終了モデル) |
発売時期 | 国内流通名・マウントにより表記差あり |
対応マウント | Nikon F、Canon EF、Pentax K、Sony A、Sony Eなど |
対応センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離・開放F値 | 14mm F2.8 |
35mm判換算 | 14mm相当(フルサイズ装着時) |
手ブレ補正 | なし |
最短撮影距離・最大倍率 | 約0.28m / 公式ページに記載なし |
フィルター径 | 前面フィルター非対応 |
重量 | 約530〜570g(マウントにより異なる) |
みんなのカメラ 商品ページ |
※本製品は生産終了モデルのため、2026年5月18日時点で公式通販サイトの新品販売価格は確認できません。
※国内流通名や対応マウントによって仕様表記が異なる場合があります。
用途別に見る:星空撮影向けミラーレスの最終チェック

最後に、撮りたい写真別に確認するポイントを整理します。前半で候補にしたボディとレンズが、自分の撮影目的に合っているかを見直してみましょう。
撮りたい写真・使い方 | 確認すること | 機材選びの目安 |
|---|---|---|
天の川を広く写したい | 35mm判換算14〜20mm前後の画角、F2.8以下の明るさ | フルサイズ+明るい超広角レンズを中心に考える |
地上の風景も大きく見せたい | 20〜30mm相当の画角、撮影地での立ち位置 | 広角ズームを選ぶと構図を調整しやすい |
人物や動画も撮りたい | 暗所での操作性、動画中のAF、可動式モニター | Canon EOS R6 Mark IIIのような万能型フルサイズも候補に入る |
徒歩移動が多い | ボディ・レンズ・三脚を合わせた総重量 | マイクロフォーサーズや小型レンズを組み合わせる |
赤い星雲を写したい | Hα線対応、赤道儀や望遠レンズとの組み合わせ | OM SYSTEM OM-3 ASTROのような天体撮影向けモデルを検討する |
フィルターを使いたい | 前面フィルターの可否、リアフィルターや角型フィルターの対応 | 超広角レンズは前面フィルター非対応の製品がある |
予算を抑えて始めたい | 中古レンズの状態、対応マウント、アダプターの必要性 | 手持ちボディに合うF2.8以下の広角レンズから探す |
表で候補を絞ったら、レンズの対応マウント、総重量、フィルターの取り付け方法を確認しましょう。星空撮影では暗い場所で機材を扱うため、撮影地で無理なく組み立てられるか、三脚に載せたときに安定するかも大切です。
星空撮影におすすめのミラーレスのまとめ
星空撮影におすすめのミラーレスは、ボディ性能だけでなく、広角レンズとの組み合わせで選ぶことが大切です。35mm判換算で14〜30mm相当の画角、F2.8以下を目安にした明るさ、周辺部の星像、フィルターの取り付け方法、三脚との重量バランスまで含めて考えましょう。最新世代のフルサイズで星景と日中撮影をまとめたいならSony α7 V、星空と人物・動画も一台で撮りたいならCanon EOS R6 Mark III、暗所での確認や長時間露光を重視するならNikon Z6 IIIが候補になります。赤い星雲の写りや星空AFを重視するなら、OM SYSTEM OM-3 ASTROも検討できます。予算を抑えて始める場合は、まず手持ちボディに合う広角レンズを探しましょう。中古レンズや一眼レフ用レンズを使う場合は、対応マウント、アダプターの要否、フィルターの取り付け方法、ピント合わせのしやすさまで確認しておくと安心です。
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